「ベイビー・ブローカー」観た。

監督:是枝裕和
出演:ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン、ペ・ドゥナ 他
上映時間:130分 公式サイト

★第75回カンヌ国際映画祭:最優秀男優賞(ソン・ガンホ)、エキュメニカル審査員賞


是枝裕和監督の最新作は、韓国の製作陣&俳優によるヒューマンドラマ。

是枝監督の海外作品は本作で2本目。
1本目はフランスで「真実」


「ベイビーボックスの是非」や「母親に子育てを押し付けがち問題」、「社会における女性の環境」など様々な疑問符、社会の歪みを提示。
それらにたいして答えを出さず、観客に思考を委ねる脚本に命を見つめる監督の眼差しが透けて見える。


赤ちゃんをお金に変えようと客を探す道中を進むうちに、ブローカーのサンヒョン(ソン・ガンホ)とドンス(カン・ドンウォン)、赤ちゃんの母親ソヨン(イ・ジウン)はそれぞれ互いの生い立ちを見つめ、いつしか擬似家族のような雰囲気になっていく。

「万引き家族」の発展形。

この映画のテーマは、喜怒哀楽の表現が染み付いている韓国映画にハマっていた。

赤ちゃんに出会って、まるでクリーニングされていくように心の変化を見せてゆく俳優たちがうまい。
ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン、ペ・ドゥナ。

心の奥で怒り、嘆きながらも、笑顔を信じたい。人間だもの。


どう帰結するんだろうと推移を緊張を持って見守っていたけれど、希望を予感させて幕を閉じるラストが訪れて嬉しかった。

みんな集合っていいな。

生まれた命をみんなで育てていけることほど大事なものはない気がする。

関係人口を増やすって大事!





この記事が参加している募集

#映画感想文

67,269件

サポートしていただけたら嬉しいです。(小声)