『タオのプーさん』(著:ベンジャミン・ホフ)
本のレビュー、かなりサボったけど、一応7冊分は続けます!そもそもの始まりはハルノさんに誘われてだったのだけど
2本目くらいで「あ、これは俺の人生振り返ってるやつかも」という感触があって、ただ経歴を追っていくよりも自分が楽しいし、読む人にも為になる情報?があっていいかも、と思った。
それはどうでもいいかもだけれど、まあ。
本題:
この本に出会ったのは大学院に入ってすぐだったか。日本でサラリーマンの真似事を1年やったところで働いてた会社が傾き(いい経験だったっす!ありがとう社長)、図々しく奨学金と餞別までもらって彼女と一緒に居たいがために大学院に戻ってしたくもない勉強を続けることにして、「とにかく途方も無い数の本を読まないと論文は書けない」という当たり前の事実に気が付いてげんなりしてた頃。
受講した中で唯一興味が持てたのがなんというタイトルの授業だったか忘れたけど、確か論文を書くにあたって重要になる「文献レビュー」を練習する、ってなクラスだったかと。それで勝手に、「ポストモダニズムと道教の関連性について書こう」とか大風呂敷広げて手当たり次第に読んでて見つけたのがこれだった。
実は「くまのプーさん」は昔から大好きで、今でもボロボロになってなお重い全集を持ち歩いてるんだけど、この本はそこに出てくるキャラクター達をダシにして道教を語る、というバカバカしそうで「なんでこれ、今まで考えた人いなかったのか」レベルでハマるアイデアの一人勝ち本。
もう一回読むと、ってか読まないでもプーさんを知ってたら、「道教ってあるじゃん、あれ、プーのことなんだって」で終了するくらい分かりやすい。
物を考えたり共有するのに、「例え話」がいかに重要か。ストーリーの力。そんなことを端的に気がつかせてくれた、今でも思い出させてくれる、重要な一冊です。
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