越日

朝にはすべてが新しいというのはとうのむかしに捨て去った夢物語。100年生きたわけでもない人間にとってのとうの昔とはこれいかに、いかにいかに。搭の思想をひもときたい。とうとう凍結したトーテムポールのあおざめた創世神話がこころの奥底に喰い入っているという高らかな宣言にあのころは恐れおののけましたわね。タブーのないわたくしのこころやからだは単純刺激で簡単に簡明に即座に熟って頂戴、終電まで起きれました、記録を更新し続けていたあのころのあの夜たち、かたわらに誰もいないからその記録は記憶されることなくそれゆえに忘れられることもありません。最強の堅牢さでわたしの最高到達点はひえびえと凍結しつづけているこの一分一秒においてさえも!

ああ襲名を披露したい、名を襲いたい、この世の名という名を襲って襲って襲いまくってそのいずれにもわたしの身体のまるい痕跡を残しつづけたい、雪原に足跡を付ける餓鬼どもの腕白奔放さを卵白でつつんでひといきに飲みこめば内部で放散、ことばはわたしの外ですか内ですか、それしだいでこの試みは破壊は反乱は騒擾は生きるか死ぬかの大博打なのですけどどうですのかこの蠢動めいた目白押す発泡はいかにいかに、どうですのあなた、このまさしくこれは、この世界にとってのいかにいかに、いかにや怒りや悲しみもどうにかこうにか、エントロピーが自慰のあとのティッシュみたいに捨てられていきますがいかに以下に、これいかに


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?