『彼方のうた』杉田協士監督
東京国際映画祭の二日目、TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12(東京宝塚ビルの地下)に行ってきました。
『春原さんのうた』がとても好きで、楽しみにしていた杉田監督の最新作、ジャパンプレミアでした。
冒頭からお話の始まりではなく、すでに前から続いているような感覚を覚えた。主人公の春を演じる小川あんさんの瞳や声に惹き込まれていく。
スクリーンのサイズが通常よく見られる横長ではなく、おそらく4:3のサイズで、春目線ではなく、春を映し出す描写が多いが、主人公と映画の字幕と背景のような、画面の中がシンプルだからこそ、その時春の瞳に写っているもの、聴いているものをより印象付けられる。
出てくる人が皆初めて会ったようでも初めてではなく、以前に会っていたり、日常の生活の中で『春原さんのうた』の主人公や同じカフェも出てきたり、このお話が「すべての人の人生が続いている」それがごく自然に切り取られ、描写されていると思った。
一般公開されたらまた必ず観に行きたい、おすすめしたい作品。
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