読売新聞KODOMO俳句
読売新聞で髙柳克弘さんが選をされているKODOMO俳句。子供の俳句おもしろいな~と思っていつも楽しみに読んでます。先日の朝刊、そのなかの「よい句ってどんな句」コラムがすごく心に残りました。
やはり、作風に性格が出るのですね。 私もむずかしく考えずすなおに詠んでいこうと思いました。
それと、蕪村が計画を立ててことに臨みたい性格、というのが意外でした。絵を描くから蕪村こそ太祇みたいな人なのかな、と思ってました。私は蕪村が好きで、たとえばこういった句はたまりません。
一句目、場面は夕方で、夕方だから月は東で日は西にあって、その真ん中に菜の花を配置したら夕闇に黄色が残ってきれいだよねって、そうか、もしかすると蕪村は絵を描くみたいに綿密に画面構成を練って詠んだのかもしれない。でも、たとえそうであっても工夫の跡を微塵も感じさせない、パッと口をついて出た気がするところが名句だなあと溜息します。
ちなみにこの月は満月であると、句の詠まれた時期から木暮陶句郎さんがNHK俳句4月号で考察しています。たしかに、句の景としてのどかな満月が似あいます。
三句目、夏井組長も中学時代「読み終わった瞬間に、鼻の奥の方に木の匂いがつーんとしてきたのにはびっくりしました」と著書「夏井いつきの超カンタン!俳句塾」で言っていて、句のようにおどろきました。というのも私もこの句初めて読んだとき、木の匂いしたんです。僭越ながら、組長と同じ気持ちがしたと知って、嬉しかったです。
かわく前・・・!こんなん私、思いつきません。すごいわ小学生。轢かれる前、なら思いつきました。私、心が濁ってる・・・? アオガエルは私にとっては希少で、見つけたらラッキー。トノサマガエルやウシガエルならたくさん見るのに。
こちらはNHK俳句7月号「俳句のじかん」より。
白い苺ってありますね。食べた事ないけど、甘いんだ。そりゃそうか。無色透明だけどコーラの味がするウィルキンソン タンサン ドライコーラ、あるいは青いカレーと同じふしぎさに着目して詠んでいます。句も俳号も全ひらがなというのが末恐ろしい手練れを感じさせます。
山奥の寺で子連れの野性の猿をみて詠んだ句とのこと。子ザルの目が黒いのは、実際に黒いのもあるけれど、あふれる緑を産まれて初めてみて、人間と同じようにきれいだなあ、と思ってまじまじとみている。みひらくから黒目がより黒々とみえる。二つの色がはいっているけれど、後ろの黒に子ザルの心象を重ねて鑑賞しました。