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のらくら詩人諦楽
2022年11月6日 15:29
もうじき10キログラムになるトーコ僕には、この重さが伝える事実でさえいとおしいおそとはそろそろ過ごしやすいよ、お散歩にでかけようまだまだ片腕で抱きかかえてあげなくちゃあ。夕暮れまぢかの公園につながる道ゆっくりのんびり、ふたりでひとつのかげぼうしよろけない走らない、軽やかなあゆみでしっかりとこの足どりおぼえておいてもらわなくちゃあ。ちょうちょがふたりを横切ったあれはアゲハだね。
2022年11月11日 22:16
らんぼうものの木枯らしが師走の気配にそぞろになって暗い暗い空を去っていった遠慮がちな家々のあかり風がとまって、ほろほろとわたゆきが降りてきたはかなく消える身にまとうあたたかなきおく、みんなのいとなみトーコはおねむなまなこおくちをぽっかりあけて見ているおとうちゃん、おかあちゃんのあいだトーコ、願わくは忘れてくれるなこのわたゆきも太郎のあのわたゆきも次郎の、雪。初稿