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旅行の意義

私は中々の飽き性。
毎日同じ生活の繰り返しだと、何の問題もなく穏やかに生活できていても、全てをぶち壊したくなってしまうことがある。

実際に人や物に当たってもこの感情は緩和されないのが分かっているから、1人悶々と精神的に落ちていく。

(皆同じだろうと思っていたけれど、文字にした時の病み具合が半端ないのを痛感している…。)

そのモヤモヤを一気に晴らしてくれるのが旅行だったりする。それくらい旅行には非日常が詰まっている。

(就職活動真っ只中の当時、就職先の最優先事項は全国転勤がある会社であること。理由は旅費を抑えるため、と言うくらいには旅行が好きだ。)




旅行と言えば非日常。
非日常に飛び込む!という意味で心の中で冒険と呼んでいる。

(飛び込む割に、下調べはきっちりするけれど…。)

充実感を感じられるのは、下調べをしっかりして行きたい所をきちっと回りきれた時。現地で料金や休館日を知るより、事前に知った上で、予算内で他の行きたいところに沢山回れる方がストレスも減る。

その為下調べをしていると、自然と冒険のしおりのようなものが出来上がる。

それを眺めるのもまた、満足感があるからぜひ試してみて欲しい。

しおりは事前のメモだけでなく現地で感じたことを書き込んだりもする。

「この鳥居は写真で見るより小さい」
「この場所は好きだ」
「こっちのルートの方が効率的に回れる」
「この駐車場は実はいくらだった」
とか。

誰に見せるでもないから、自分にとって必要な情報だけ追加していく。

もう二度と来ないかもしれないけれど、もう一度来るとしたらこんな楽しみ方があるよ!と未来の自分に伝えるつもりで書いている。

まるで、記者になって自分の為の観光ガイドを作っているみたいだ。

それもまたいつもと違う私。非日常だ。

テレビや観光マップで見る観光地はすごく華やかで、目を引くものが多い。

けど、実際に見てみると思ったより小さかったり寂れていたり、脳内で過大評価しすぎている事が多々ある。

「なーんだ」と思うこともあるけれど、そこは紛れもなく観光地で、そこに暮らしている人達にとってはそこが日常で…と、そこでの暮らしを想像するとやっぱり異世界に来たような気分になる。

勝手に期待しすぎてがっかりしても、自分だったらこの場所でどんな風に暮らすのかなと考える。

通学途中の学生や夕飯の買い出しの帰りであろうママさんを見ると想像も膨らむ。

まるで、小説の世界に飛び込んだような気分になれることもある。

これがまた気持ちいい。

そういう意味では、昼の観光地だけじゃなくて、早朝の街並みやちょっと外れた細い道を歩いてみるのも面白い。

散々歩き回って疲れてくると、そろそろ潮時。
途端に家が恋しくなる。

あんなにぶち壊したかったはずの日常に戻りたくなる不思議。

けど、冒険前の心持ちとは明らかに違って、さぁ、頑張ろうって前向きな気持ちになれる不思議。

冒険を終えて久しぶりの自宅で寝る時に、瞼を閉じると冒険の記憶がよみがえってくる。

楽しかったなぁと思う反面、自宅の居心地の良さに安心するのを感じる。

やっぱり家が1番いいなぁと再確認出来るのもまた、冒険の醍醐味のひとつなのかもしれない。

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