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書けないなら、「ひとりインタビュー」をする【文章術069】

本noteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。

今回は、記事の構成に悩んだときのテクニックを紹介したい。

記事の構成が思いつかないタイミング

毎日のように記事を書くようになると、ふと記事の構成が思いつかなくなる瞬間がある。

精神状態、疲労度合い、体調の波、テーマへの飽きなど、その原因はさまざまだ。

こうしたパフォーマンスが下がったタイミングにおいて重要なのは、「勘」や「センス」ではなく、一定のクオリティを担保できるマニュアル的な作法である。


インタビューのように質問を立てる

具体的な手法として覚えておきたいのが、記事のテーマに対して、自分が読者の立場になると仮定して、質問事項を考えることだ。

例えば、「玄米」というテーマで文章・記事を書く際に、何を書いたら良いか思いつかないとしよう。その場合、このテーマに対して、自分が気になる、興味を持てる質問を、箇条書きでどんどん記していく。

・そもそも「玄米」とは何か?
・玄米の「玄」ってどういう意味?
・白米との栄養素の違いは?
・炊く際の水の量は変わる?
・白米から玄米にすると価格は高くなる?
・雑穀米と玄米は何が違うのか?
・白米はいつからある?
・玄米を美味しく食べる方法は?
・日本人の何%が玄米を食べているの?
・市場の流通量のうち、何%が玄米?
・玄米の生産地として有名なのはどこ?
・スーパーで買える玄米の代表的なブランドは?

設問を読みやすく並び替える

質問が出揃ったら、これを読みやすく並び替えていこう。この際、似たテーマごとに小見出しをつけるとよい。また、余分だと思うものは、取り除いていこう。

1)そもそも「玄米」とは何か?
・玄米とは
・玄米の「玄」の意味

2)白米と玄米の差は?
・価格差
・栄養素の違い

3)どのくらいの人が玄米を食べているのか
・市場の流通量のうち、何%が玄米か

4)代表的なブランドは?
・玄米の生産地に偏りはあるか?
・スーパーで買える玄米の代表的なブランドは

あとは、この設問に対して、書き手自身がリサーチを行ってから、コンテンツになるテキストを書いていけばよい。こうした過程を経れば、少なくとも、自分が読者になったときに有益あるいは面白い記事が出来上がる。「なんだか、文章・記事の構成が思いつかないなぁ」と悩んでいるときには、まずこの手順で作業を進めてみよう。

そして、もしリサーチ中に予想外の内容が出てきた場合には、構成を再調整すれば良い。

大切なのは、自分が読者だったら何を知りたいのか。どんなことに興味があるのかを考えることだ。

練習課題

【課題069】「大麦」をテーマに、本noteで紹介した手順を用いて、記事の構成を考えてみよう。

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