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「キャッチー」な表現で抑揚を付ける【文章術049】

僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。

今回は、単調な文で抑揚を付けるために、あえて印象的な表現を混ぜることをしたい。

堅実な文は記憶に残りづらい

ライター仕事として書く文章では、基本的にストレートで単調な表現が好まれる。派手な表現は使わず、余計な部分を削ぎ落とすことが、大前提だ。

しかし、そんな堅実な手法で書かれた文章は、単調になりがちで、人の印象に残りづらい。多くの場面で好まれるとしても、全ての場面に適しているとは言えない。

例)スマートウォッチの最大の価値は、常に心拍数などの健康指標を測定できることにある。ゆえに装着感は大切だ。

たとえば、多くの場合、手本に出てくる文は、例のようなものだ。これが書ければ、大抵の場合問題ない。

しかし、人の印象に強く残らせたい文では、このままでは弱い。そこで、何かしらの工夫が必要になる。


キャッチーな表現を混ぜる

そんな際に使いやすい手法の一つが、キャッチーな表現を混ぜることだ。たとえば、語順を変えることで伝えたい内容を印象づけたり、キャッチコピーのような表現を混ぜたりする方法がこれに当たる。

例')「着け心地」を見落とすなかれ。スマートウォッチの最大の価値は、常に心拍数などの健康指標を記録できることにある。
例")スマートウォッチは常に、心拍数などの健康指標を計測する。会議室でも、シャワーでも、ベッドでもーー。だからこそ、その着け心地は最重要なのだ。

手本通りの単調で堅実な文に対して、こうした変則的な文が混ざることで、情報に抑揚ができて、印象に残りやすくなる。

ただし、こうしたキャッチーな表現は、ひとまとまりの文章の中で、何度も何度も出てくるとクドい。Web記事ならば、1つの記事のなかで1回、雑誌などならば1ページで1つなど。ここぞという決め所に絞って使うことを意識すると良いだろう。

練習課題

【課題049】本noteを参考にしつつ、同じテーマについて、(1)堅実な文、(2)語順を工夫した文、(3)キャッチーな表現を混ぜた文を、それぞれ書いてみよう。

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