「パラグラフ」ごとに書く理由 【文章術054】
僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。
今回は、パラグラフ・ライティングという手法について紹介したい。
パラグラフ・ライティングとは
「パラグラフ・ライティング」とは、“パラグラフ”ごとに1つの話題を記述する作法のようなもの。英語の文章において、複雑な主張を分かりやすく記述するために利用される記述法だ。しかし、日本語のライティングでもこの構造を活用することができる。
なお、パラグラフとは、日本語で「段落」と訳されることが多い。しかし、パラグラフ・ライティングの文脈では、「文章の節」(文章のなかの構造的なまとまり)と捉えた方が自然だろう。つまり、構造的なまとまりごとに話題を展開していく書き方と言い換えられる。
トピック・センテンスを意識する
パラグラフ・ライティングで重要なのは、「トピック・センテンス」だ。これは、「主張」や「語りたいテーマ」などと言い換えても良いだろう。このトピック・センテンスをパラグラフの冒頭に書くのが、基本の型だ。
つまり、文章のブロック(=パラグラフ)ごとにまとめが冒頭に書いてあることになる。読み手からすれば、頭の文だけを読むことで、全体の内容を大まかに把握できるというメリットがある。
なお、「トピック・センテンス」(=主張)の後ろには、それを支える「理由」と「結論」を並べるのが一般的だ。上の書き換え例では、以下のような構造になっている。
【主張】スマートウォッチで特に便利なのは、「時計」としての機能だ。
【主張を支える理由】これは「カレンダー」アプリからの通知や、「アラーム」の設定、「ストップウォッチ」の使用などができるからである。
【主張を支える結論】アナログ腕時計のように単に時間を確認する行為とは、体験としての意味が少し違うのだ。
複数のトピック・センテンスで文章を設計する
トピック・センテンスを複数並べれば、文章の骨格が見えてくる。長く、堅めの文章を書きたい場合に、筆が進まないときには、この手法を活用してみよう。
練習課題
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