「校正記号」はまずこれだけ覚えよう【文章術080】
本noteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。
今回はライターの業務で必要になる「校正記号」について、最低限の知識を身につけたい。
校正記号とは
大前提として、文章を書く現場には、いろいろな人が関わっているーー編集者が企画を考え、記事の素材を作るライターや、カメラマンを手配し、デザイナーに誌面のレイアウトを発注し、DTPオペレーターがデータを流し込み、校正・校閲の担当者が内容を確認し、印刷所でプリント・製本が行われる。なお、Webメディアならば、ここからDTPや印刷の部分が省かれる代わりに、編集部の担当者がCMSなどの操作を行うことになるだろう。
こうした工程のなかで、製作中の文章などに対してテキストの修正が必要かどうかは、基本的には確認する作業の中心にいる編集者が、所定のタイミングで管理・判断していくことになる。
全体像はかなり複雑だが、ライターとしての視点から見れば、幾分シンプルだ。つまり、編集者から「誌面のデザインが整いました。添付のPDF(あるいは文章データ)をご覧いただき、修正が必要な箇所があればご連絡ください」のような連絡が来るわけである。
ライターは、これを確認し、修正指示を書き込む。この作業を「校正(こうせい)」(ライターに限って言えば「著者校正」)と呼ぶ。
さて、この「校正」という作業には、先述した通り、大人数が関わっている。そして、それを編集者がまとめる。もし関係者がそれぞれ、好き勝手な書き方で指示をすると大混乱が起きるのは言わずとも分かるだろう。
そこで、「修正指示をするときにはこのように書き込みをしよう」という最低限のルール・統一言語が決まってる。「校正記号を覚える」というのは、この「修正指示に関するルール・統一言語を把握する」ということを意味する。
まず覚えたい校正記号5選
今回は、まず最初に覚えておきたいこと5つの校正記号を紹介しよう。詳細な説明は冗長になると思うので、図とキャプション(説明文)に書かれた修正後のテキストを照らし合わせながら、何を意味する指示なのか考えて欲しい。
1|トル
2|修正・サシカエ
3|挿入
4|テレコ
5|ツメ
練習課題
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