「ニーズと特徴」を対比させて考える【文章術068】
本noteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。
今回は、モノやサービスの特徴とニーズを対比させながら捉える意識づけをしてみたい。
ニーズの視点で特徴を捉える
モノやサービスの特徴を説明する文章を書くとする。その際、淡々と説明文章を書いても良いわけだが、筆者としては「意味付け」をしながら書くことを勧めたい。
メリットは大きく2つある。1つ目は、意味付けをすることで「書き手自身の中に知識や文脈として情報ご蓄積されやすい」こと。2つ目は、「読者に訴求しやすい情報を書きやすくなる」ことだ。
例えば、「耳からはみ出ないワイヤレスイヤホン」では、何の意味があるか想像しづらいかもしれない。具体的に、以下のような文章を書いたとすると、“文章として間違いではないものの”本来の価値が伝わらない。
しかし、これを「ベッドで寝ながらストリーミング動画をダラダラと視聴していると、装着したワイヤレスイヤホンが枕で圧迫されて、耳が痛くなることがある」という文脈とくっつけて理解する。そうすると、「耳からはみ出ない」の意味が変わってくる。
この文脈に沿えば、書き方も大きく変わる。
書き手として、多くの人(あるいは一部の人)が抱える「困りごと」を正しく把握(あるいは想像)して、特徴を捉えることで、文章の「機能」は変わってくる。
特に、モノやサービスについて書くときには、こうした視点がとても重要だ。日頃から「特徴」と「困りごと(ニーズ)」をセットで分析する癖を付けておこう。
練習課題
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