見出し画像

「ニーズと特徴」を対比させて考える【文章術068】

本noteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。

今回は、モノやサービスの特徴とニーズを対比させながら捉える意識づけをしてみたい。

ニーズの視点で特徴を捉える

モノやサービスの特徴を説明する文章を書くとする。その際、淡々と説明文章を書いても良いわけだが、筆者としては「意味付け」をしながら書くことを勧めたい。

メリットは大きく2つある。1つ目は、意味付けをすることで「書き手自身の中に知識や文脈として情報ご蓄積されやすい」こと。2つ目は、「読者に訴求しやすい情報を書きやすくなる」ことだ。

例えば、「耳からはみ出ないワイヤレスイヤホン」では、何の意味があるか想像しづらいかもしれない。具体的に、以下のような文章を書いたとすると、“文章として間違いではないものの”本来の価値が伝わらない。

例)A社がワイヤレスイヤホン「A」を発売しました。同イヤホンは、耳からはみ出ないコンパクトな設計がポイントです。価格は◯万◯◯円。

しかし、これを「ベッドで寝ながらストリーミング動画をダラダラと視聴していると、装着したワイヤレスイヤホンが枕で圧迫されて、耳が痛くなることがある」という文脈とくっつけて理解する。そうすると、「耳からはみ出ない」の意味が変わってくる。

この文脈に沿えば、書き方も大きく変わる。

例)ベッドで寝ながら動画を見ていると、イヤホンで耳が痛くなるものです。しかし、A社が新たに発売した「A」は、耳からはみ出ないくらいコンパクト。寝ながら使っても耳が痛くなりません。価格は◯万◯◯円です。

書き手として、多くの人(あるいは一部の人)が抱える「困りごと」を正しく把握(あるいは想像)して、特徴を捉えることで、文章の「機能」は変わってくる。

特に、モノやサービスについて書くときには、こうした視点がとても重要だ。日頃から「特徴」と「困りごと(ニーズ)」をセットで分析する癖を付けておこう。

練習課題

【課題068】気になる新製品をピックアップし、その特徴について、その特徴によって解決できる「困りごと」とセットで10個並べてみよう。箇条書きで構わない。
(例:①望遠カメラ⇔動物を遠くから撮れない、食べ物を撮るときに手元の影が入り込む、②防水⇔風呂場や水回りで使うと故障が心配、屋外利用時の急な豪雨で故障が心配、③〜〜)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?