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「リード」は最初に書かない【文章術055】

僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。

今回は、記事中の文章を書く順番と、内容の配分について考えたい。


記事テキストの構成要素

記事で使われるテキストは、タイトルを除いて、大きく5つの要素で構成されている。

1.リード(導入文)
2.小見出し
3.本文
4.キャプション(図版に伴う説明文)
5.締めの文(省略されることも多い)

例えば、Web記事を読む流れでは、以下のような組み合わせが想定できる。

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リード

小見出しA
本文A-1
図版+キャプション
本文A-2

小見出しB
本文B-1
図版+キャプション
本文B-2
図版+キャプション

締めの文
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執筆する順番

文章を執筆する順番は自由だ。しかし、書きやすい順番というものは存在する。以下は、おすすめの順番だ。

1)書ける内容についての箇条書きメモ
まず、本文となり得る内容について、箇条書きでも良いのでメモを取ろう。この時点で、綺麗な文を書こうとしなくてよい。あくまでメモだ。

2)小見出し
続いて、メモを関連した内容に振り分けて、ブロックごとに小見出しを付ける。これで記事の構成が概ね固まる。

3)想定図版とキャプション
箇条書きのなかから、図版+キャプションで説明すれば良いところをピックアップしておく。本文と図版用キャプションの配分をあらかじめ決めることで、内容の重複を最小限に抑えるメリットも生まれる。

4)本文
分配したメモに沿って、本文を書いていく。

5)図版+キャプション
図版を用意しつつ、キャプションを執筆する。

6)リード・締めを書く
ここで、初めてリード文を執筆する。そして、末尾の締めを書く。ただし、末尾の締めは不要な場合もある。

冒頭のリード文は実は1番難しい。特に、不慣れなテーマに取り組む場合などには、リードから書き始めると苦戦することがある。そういう場合には、上記のようにリードは最後に書くようにしてみよう。

もちろん、執筆の順番は自由だ。書き慣れたテーマならば、冒頭からリード→小見出し→本文……とスラスラ書ける人もいるだろう。しかし、毎日のように記事を書くとなると、毎回そう安定するとは限らない。今回紹介した内容は、手法の一つしてぜひ覚えておきたい。

練習課題

【課題055】本noteで紹介した(1)メモ〜(6)リード・締めを書くという流れで、1000字〜の記事を書いてみよう。



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