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「具体化」を意識して書く【文章術064】
本noteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。
今回は、内容を具体化することについて、意識を向けてみたい。
抽象的 ≒ わかりづらい
「複数の事象に共通するものごとを抜き出して、一般化すること」を「抽象化」と呼ぶ。
転じて、「頭の中にだけあって、具体性に欠け、分かりにくい」様子であることも「抽象的」と表現される。
もちろん「抽象」は決して悪いことではない。しかし、こと文章を書くことに関しては、意識してバランスを調整した方が良い。
例)最近は、毎朝運動している。そのおかげで少し痩せた。
また、抽象的とまでは言えずとも、上の例文のように、具体性に欠ける情報はコンテンツとしても面白みを感じづらい。読者に興味を持ってもらうためにも、具体化していく意味は大きい。
具体化させる
先の例文では、「運動」とは何なのか、「少し痩せた」とは何を意味するのか、という部分に具体化できる余地がある。
例)最近は毎朝、15分間のウォーキングをしている。その甲斐あって、2週間で1.5kg痩せることができた。
ただし、具体化したことで、情報が読みづらくなることもある。例えば、以下のNG例は、やや読みづらい。
NG例)最近は毎朝、腕立て伏せを10回、スクワットを10回、腹筋を10回を2セット行い、その後15分間のウォーキングを欠かさずにしている。その甲斐あって、2週間で1.5kg痩せた。
もし具体化によって、読みづらさが生じる場合には、文頭にトピックセンテンスを置き、その後ろに具体化した情報を続けてみよう。
改善例)最近は、毎朝運動している。そのおかげで少し痩せた。具体的には、筋肉トレーニングとして、腕立て伏せを10回、スクワットを10回、腹筋を10回を2セット行う。その後、有酸素運動として、15分間のウォーキングを行う。これで、2週間で1.5kgの減量を達成できた。
練習課題
【課題064】自身が最近心がけている習慣について、具体化を意識しつつ、80〜150文字程度の文章にしてみよう。
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