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ライターとしてゼロから「専門」を作るにはどうするか?

ライターを目指したいけれど、これといって詳しいジャンルがあるわけではない。そんな人のための戦略を10の項目で紹介します。

1|専門のジャンル・テーマを持つメリット

そもそも、もしライターとして生計を立てるつもりがあるならば、自身の「専門」といえるジャンルを持っておくと有利になります。

これはライター業務の多くが、ストック型(やればやるほど少しずつ定期的な収益が増える仕事)ではなく、フロー型(1回こなせば1回分の収益が発生する仕事)だから。「知識」として蓄えた1つのネタを、何度も何度も、似たような原稿に書くことで、効率のよい収益化につながるのです。

【ライティング業務の3要素】
①取材:直接収益が発生しない・さまざまなコストがかかる
②営業:記事のネタを提案しても編集部から断られることもある
③執筆:収益が発生する

「専門」を持つということは、「もう知っている内容」を幅広くもつということです。上記の要素のうち①の取材にかかる時間的コストを削減でき、さらに事象に関する理解度も高まります。

また、②営業を効率化できることもポイントです。媒体の編集部は「〜がテーマの原稿なら、それが得意な〇〇さんに頼もう」という発想をするので、専門を持っていることで営業を半自動化できます。新規のクライアントに自己紹介する際にも、キャッチーな得意分野があれば相手の印象に残りやすいものです。

そして、執筆に関しても、良く知っている情報を書くならば、作業コストが下がります。例えば、1回目に書いた記事で3時間かかったとしても、2回目には2時間、3回目以降は1.5時間のように、次第に執筆に必要な時間が短くなる傾向があります。

【専門を持つ3つのメリット】
①取材:コストが抑えられる・理解が深まる
②営業:半自動化できる・新規営業の効果が高まる
③執筆:効率化できる

また、ある程度の専門を伸ばすことで、コメント寄稿や、監修業務、講演、書籍執筆など、業務の幅も広がっていきます。

以降は、こうした「専門」をゼロから作るポイントを紹介していきます。

2|「専門」をゼロから作るには戦略的に2〜3年かけよう

経験した職業などによっては、専門的な知識がすでに持っていることもあるでしょう。もし書きたいテーマや、媒体のニーズと合致する場合はそれらを伸ばすのが効率的です。

例えば、営業職を経験したことがある人ならCRM/SFAといったツールは理解しやすいものです。こうしたテーマを扱う媒体を見つけて、仕事をもらえればその知識が生きてきます。

しかし、学生からのスタートで、あまり趣味もなく、得意分野が全く思いつかないような場合や、前職とは関係のないテーマを書きたいといった場合には、こうした手段は使いにくいものです。

また、新人ライターが運良く媒体との関係性を構築できたとしても、書きたいテーマを自由に書かせてもらえるとは限りません。

そこで、専門がないという場合には、数年をかけて戦略的に専門を作っていくことが現実的です。少しずつで良いので、対外的に「〜が専門です/得意です」という情報をアピールして、「〜に詳しいライター」というペルソナを作っていきましょう。

3|まず最初にやるべきこと

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