「しよう/しましょう」を書き換える【文章術057】
僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。
今回は、文末の「〜しよう/しましょう」の書き換えについて考えたい。
「〜しよう」は使いやすい表現
操作手順を解説したり、何かを推奨する記事では、「〜しよう/しましょう」という表現が使いやすい。
もちろん、これ自体に問題はない。
ただし、使い過ぎは禁物
一方で、「〜しよう/しましょう」の表現が、何度も出てくると、文章がくどくなる。これは避けなくてはならない。
ここまで極端な書き方をする人はあまりいないだろうが、原稿が長文になればなるほど、これと似たような現象が起こりやすい。油断は大敵だ。
改善策の例
ここでは、「〜しよう/〜しましょう」の重複を避ける汎用性の高い策として、次の3つを覚えておこう。
1)繰り返される場合、最初あるいは最後だけに「〜しよう/〜しましょう」を使う。
この例では、2回目を体言止め、3回目を「〜すれば良い/すればOKだ」などの表現に変えてみた。
この例では、1回目・2回目の文末を「〜する」という表現に変えてみた。後半のです・ます調と混雑することになるが、体言止めに似たような歯切れの良さが出て、汎用性は高い。
2)複数の文をまとめる
この例では、文を敢えて切らずに最後の「〜しよう」にまとめた。
こちらも前半2文を繋げて「〜しよう」で締めた。また3文目の表現を変えることで、押し付けがましさを軽減したつもりだ。
3)構造そのものを変える
こちらの例では、文での解説では無く、矢印を使った表現に変えることで、「〜しよう」の使用を避けた。
この例では、冒頭に「健康のために心がけるべきは〜」という表現をおき、勧める内容を「〜すること」の形で並べた。これによって「〜しよう/しましょう」の使用を避けた。
どれも簡単な対策だが、こうした工夫を積み重ね、読み手視点での文章の違和感を軽減することが重要だ。
練習課題
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?