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「飾らず」に簡素に書く【文章術044】
僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。
今回は、誇大な表現を使わずに、シンプルな表現を使うことで、文を引き締めていきたい。
派手な表現に頼らない
文を書くうえで、格好良い言葉というのがある。四字熟語や、慣用句、響きの良い言い回しなどがこれに当たる。
こうした格好良い表現は、アクセントに使うなら良いが、使い過ぎると文がクドくなる。少なくとも、ビジネスシーンで求められる文章の中では、多用すべきではない。
例)その展望台からの眺望は、壮大な山々が何千もの色に染められていた。空はパレットのように澄んでいて、まさに秋天一碧だった。
たとえば、格好良い表現が使いたくて、こんな文章を書いてしまったとする。書いた本人は気持ちよいかもしれないが、読み手からすると「なんじゃこりゃ?」である。
こうなってしまうと、文を解読するために、読み手がわざわざ寄り添わなければいけない。
もっと、簡単でシンプルな良い回しに書き換えてみよう。
この例では、眺望、壮大、何千もの、染められて、パレットのように、秋天一碧(しゅうてんいっぺき)、など不要な表現を全部書き換える必要がある。
修正例)その展望台からは、紅葉した山々が見渡せた。秋の空は、見渡す限り青かった。
このように、誰もに伝わりやすい表現を使った方が、読みやすく、理解しやすい文になる。格好良い表現を使ってみたい、と思ったときにこそ、書き手は自制しなくてはならない。
練習課題
【課題044】「秋」をテーマに誇大な表現を使った文章を書いたあと、その文をシンプルな表現でリライトしてみよう。
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