「今日の1曲」 2020.12.19 - 12.25
12月19日(土)
言語が異ると、使う音の種類などが違うので、ある言語のフレーズを別の言語の発音の仕方で言うと、なんだか妙な感じになることがよくあります。
日本語のカタカナ英語が通じないなんていうのも、そんなことなわけですね。音の種類だけでなく、日本語は音節が基本的に母音で終わりますし。似たようなことは別の言語でも起こります。
今日の1曲 はそんな風にして英語を別の言葉の発音の仕方で読んだフレーズがタイトルになっています。聞いただけじゃ説明されないとわからないくらい変わります。
オリジナルは1949年に書かれました。19時ごろに。
【Mele Kalikimaka (2006)】
メレ・カリキマカというのは、メリー・クリスマスをハワイ語の発音に置き換えたもので、ハワイ語にはRとかSといった音がないのでこうなるのだとか。1949年の曲で、ビング・クロスビーのバージョンが有名ですが、今日はベット・ミドラーの歌で。
12月20日(土)
大物のアーティストの共演って、期待も膨らみますが、大変なことも多いようで。お互いのエゴのぶつかり合いにもなったりしますからね。もめごとも起こりやすいわけです。
今日の1曲 は、R&B/ソウルの大物男女シンガーによるコラボアルバムからの1曲なのですが、この2人の共演も色々あったようで、特に制作側が女性の方を立てたもんだから、男性の方がすねたりしたとかしないとか。
そんなことが影響したのか、思ったほどのヒットにはならなかったということですが、それでも本国アメリカよりも特にイギリスで受けは良かったようです。
1974年のアルバムからのシングルでした。19時ごろに。
【Stop, Look, Listen (To Your Heart) (1974)】
スタイリスティックスの1971年のヒット曲のカバー。1974年のダイアナ・ロスとマーヴィン・ゲイのアルバムからイギリスでのみシングルカットされたバージョン。アルバムの名前の順番でマーヴィンがごねたとかいう話ですが(笑)
12月21日(月)
昔流行った曲をカバーして再ヒットさせるなんていうのはよくある話なんですが、他のアーティストが出してヒットしている曲を、すぐに後追いでカバーして出すなんて話も、たまにあります。
昔(1970年代くらいまで)のアメリカは特に多かった気がしますね。中には本家よりヒットしたりすることもあったような(笑)今日の1曲 もそんな後追いカバーです。さすがに本家よりもということはないですが、それなりのヒットになりました。
オリジナルは、この前も出たあのファミリー・グループのモータウン時代のヒット曲でした。カバーしているのは、ソウル/R&Bの有名男性シンガーなんですが。ちなみにこの曲80年代にディスコ・カバーもされてまたヒットしています。
1971年の曲です。19時ごろに。
【Never Can Say Goodbye (1971)】
オリジナルはジャクソン5の大ヒットソングで、1980年代に入ってからのグロリア・ゲイナーのディスコ・バージョンもヒットしていますが、アイザック・ヘイズもこの曲をジャクソン5と同じ年に発表し、全米22位になるヒットになっています。
12月22日(火)
今日の1曲 は1980年代のブリティッシュ・ニューウェイヴのバンドのヒット曲です。当時のMTVとかでも良く流れていた曲ですね。
正直言って、このバンドの曲ってこの曲くらいしか私は知らないんですが、聞くと非常に懐しいという気がするのはなぜかなとか思ってこの前聞いていました。ま、個人の感想なので、みなさんはどうかわかりませんが。
このバンド、イギリスではいくつかのヒット曲もあったようですが、アメリカでのメジャーなヒットはこの曲(全米4位)だけだったようです。
1983年のヒット曲。19時ごろに。
【True (1983)】
1980年代初頭から活動したイギリスのニューウェーヴ・バンド、スパンダー・バレエの同名のアルバムからのヒット曲。イギリスではいくつかのヒット曲があるそうですが、アメリカでのメジャーなヒット曲はこの曲だけでした。当時は良く流れていましたけどね。
12月23日(水)
明後日はクリスマスですねえ。クリスマスソングの定番というのは、かなり昔からある曲が多いですよね。もちろん、最近のものもない訳ではないですが。マライア・キャリーのあれとかね。
あるいは、ジョン・レノンのあれとか。で、今日の1曲 はそのジョン・レノンの曲の1年前、1970年に書かれて発表されたR&B/ソウルの男性シンガーによるクリスマスソング、のカバーです。
色々な人がカバーしているわけなんですが、今日のバージョンは、YouTube上で配信を続けている、あのニューヨークの男性アーティストの入ったデュオによるカバーです。
つい先日公開された動画で、19時ごろに。
【This Christmas (2020)】
オリジナルはダニー・ハサウェイが1970年に発表したクリスマスソングです。それ以来数多くの人によるカバーが生れてきました。ジョシュ・ターナーとカーソン・マッキーのデュオ、アザー・フェイヴァリッツの最新のバージョンでどうぞ。
12月24日(木)
今日はもう、12月24日ですね。クリスマスイブですね。そんな日に心に浮かぶ曲、といえば、やっぱりあれですかね?それともあれでしょうか?
今日の1曲 はそんなこの日がタイトルになった曲でございますが、有名な J-POP のあの曲では(おわかりでしょうけど)ありません。J-POPの曲ではあるんですけどね。
21世紀に入ってすぐに解散してしまった、あのグループが最後に出したシングルでした。当時はCMソングにもなって結構流れていた気もするのですが、いまでは覚えている人も少ないのでしょうか。
2000年に出たクリスマスソングでした。19時ごろに。
【12月24日 (2000)】
ピチカート・ファイヴは21世紀に入ったとたんの2001年3月末で解散したのですが、解散前の最後のシングルになった曲は、前年11月に出たこのクリスマスソングでした。梅宮アンナ出演のH''(エッジ)というPHS(懐しい!)のCMソングとしても使われました。
12月25日(金)
クリスマスに良く聞く定番の曲なんだけど、実は冷静に聴いてみるとあまりクリスマス・ソングっぽくない曲はなんだろうと考えると、今日の1曲 なんじゃないかな、と思うんですが。なんでそんなこと考えたのかはおいておくとして。
まあ、なぜこの曲がクリスマスの定番かというと、ここ55年間アメリカでは毎年放送されているというアニメのクリスマス特番の中の曲だからなんですけどね。
今年は某ネット配信チャンネルが権利を獲得したために地上波で流れなくなりそうになり、世間の強い批判にさらされたそうです。で、急遽公共放送で流れることになったという、それくらいの人気番組なんですね。
オリジナルは1965年のクリスマス特番の音楽。19時ごろに。
【Linus and Lucy (2019)】
アメリカでは1965年以来毎年放送されている定番番組 A Charlie Brown Christmas の中の1曲。オリジナルはヴィンス・ガラルディ・トリオ。ブログレ・ブルーグラス・バンドのパンチ・ブラザーズのメンバーでもあるクリス・シーリのマンドリンで。
好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。