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【小説】海上の少年 ニ巻

【小説】海上の少年 ニ巻

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 「海上の少年 二巻」    屑屋 晶

 少年はその日、早く眼が覚めた。というのも、枕元にある窓から差し込む朝日が、とても強かったからだ。

 時刻は午前六時。鶏がコッココッコと鳴いている。パジャマ姿の少年は、部屋の床を銀色のちりとりと藁でできたホウキを手に取ってサッと掃いた。

 カンカンカンと、短い階段を降りた少年・グローヴは、よく冷えたミルクを一気飲み

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