北陸三国一人旅①


4/30(日) 富山編

今年は旅行我慢しようと散々言っていたような気がするが、4月の仕事の忙しさやら人間関係やらに耐えられなくなり決行してしまった。

富山は2019年に石川と一緒に行った以来だ。前回もGWだったが、一泊3万くらいの割と大きなホテルに泊まって、快適だった。
しかし今回は一人旅。ハイシーズンにも関わらず一泊6,000円というお値打ち価格の宿に泊まった。遠くから見ると立派に見えていた外観も、よくよく見るとほぼゴールドジムだった。




富山駅は前回訪れた時とはだいぶ様子が変わっており、駅ビルの中に観光者向けの名店がずらりと揃っていた。もちろんどの店にも行列ができていて、最初に寿司を食べると決めていた俺は整理番号で案内されるタイプのお店を選び、待ち時間でコインロッカーを探すという効率重視の作戦に出た。コインロッカー探しは思ったより難航したが、穴場を発見してことなきを得た。前日までMystery Ranchのバックパック(Scree 32)を新調
しようかと悩んでいたが、旅費が思ったより圧縮できないことも想定して見送ることにした。なので、今回は元々登山やキャンプ用に持っていたモンベルのChaCha Pack 45を背負ってガチガチのバックパッカースタイルで臨んだ。

回転寿司のカウンターに通されるや否や、「北陸5種握り」みたいのを注文。ここに来たら全員これ注文しなさいみたいな名前のメニューはついつい注文してしまいがち。のどぐろ、バイ貝、白エビ、カニ、あと知らない魚。始まった。旅が始まった。大量の魚が泳ぐ生簀(いけす)のような精神世界が脳内を支配し始めた。ちなみに後から来た関西大学生5人組はお稲荷さん食べてた。



駅から路面電車で少し行ったところの水墨美術館は庭園も建物も綺麗な場所で、浮世絵の企画展と常設の水墨画を見た。空いててとてもいい場所だった。歌川広重のガチャガチャを国芳と勘違いして2回も回してしまった。(¥1,000)


そして隈研吾設計の建物に入っているガラス美術館。前回初めて行った時に一番印象に残っている場所だったけど、今回もすごく胸打たれてしまい、前回感じたことは本物なんだと確信した。企画展のアナザーワールド展、常設展もとても良い。ミュージアムショップで竹岡健輔の花器が売っていて、買おうか本気で悩んだけど必死に自分を説得して思いとどまった。
おじさんなのにキラキラしたものに弱いとは…。

夕飯は富山ブラックを食べたが、人気すぎて生卵が売り切れてて泣きそうになった。


夕飯後もまだ明るいので環水公園をうろうろしていると、名所っぽいアーチ状の端の下で外国人が酒を飲みながら楽器を演奏して歌っててすごく楽しそうだった。芝生では別の外国人グループが集団でダンスを踊っているのを動画撮影していた。どちらもアジア系の外国人だったけど、最近はそういう文化があるのか。「世界一美しいスタバ」はめっちゃ混んでた。ホテルが公園の真横なので明日の朝くればいいやと思い、部屋に戻った。


「このホテル、出るんですよ」と言われれば信じてしまいそうな妙な雰囲気の部屋だったが、意外なくらい熟睡して、起きた時にここがどこだかわからない現象を少しだけ味わえた。


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