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【ご意見ください】アプリマーケティングの教科書にどんな内容が書いてあると読んでみたいと思いますか?

ご無沙汰しております。森下です。2020年は多くの方にお世話になりました。2020年の後半にnoteでのアウトプット量が減ってしまいましたが、ネット媒体の方に記事を多く記載いただきました。詳しくは以下を参照ください。

今回の記事タイトルの通り、年内にアプリマーケティングの書籍出版を予定しております。私の信念として、(所属企業に迷惑を掛けない範囲で)ポジショントークを入れない書籍に仕上げたいと考えております。また、私が専門とするソーシャルゲームアプリに限らず、メディア系アプリやそのアプリ単体ではマネタイズに寄与しないがビジネスのUXを改善させる立ち位置のアプリなど様々なアプリを対象とする予定です。

さらには私からの一方的な講義形式の文章構だけでなく、最前線を張る現役アプリマーケターとの対談を複数組み込むことで、よりリアルな現場での意思決定に役立てるような工夫を凝らす予定です。

アプリマーケティングの書籍を出版する理由

私もアプリマーケティングビジネスに従事して長いのですが、日進月歩で発展する業界ともあってアプリマーケティングを体系的にまとめた良書がほぼ無いです。また、業界の利害関係者も多く、喋る人によってポジショントークが入ることも多分にあります。ですので、私のようなアプリ事業会社の立場(バリューチェーンの比較的上流にいるという意味で)の人間が執筆することで、比較的ポジショントークが少なくアプリマーケティングの全体像を論理的に解説することができると考えました。

また、事業会社の使命は様々なビジネスパートナーと協力し、自社の売上営業利益を最大化することです。その手段として、昨今アプリの重要性は増しているものの、それを扱うアプリマーケターが成熟しておらず、アプリのグロースに貢献できない現場を何度も見てきました。

本書のゴールはいまだアプリマーケティングの最前線で仕事をする著者がアプリの売上営業利益を最大化するための考え方や具体的なノウハウを形式知化したものであり、本書を読むことで初めてアプリマーケケティングに携わる方でも実務の勘所を抑えられるアプリマーケティングの指南書を目指します。本書を通じて、多くのアプリマーケターが今まで以上に実務で利益貢献できるようになることをゴールにしようと考えております。

前置きが少々長くなりましたが、ここからが本題です。

上記を踏まえて、現在書籍の各章立てとそこで何を書くかをざっくり編集者の方と揉んでおります。本noteの読者さんであったり私の各SNSのフォロワーさんの多くがアプリマーケティング従事者の方だと思いますので、書籍を読んで頂きたい対象者の方です。そんなみなさんに以下の書籍の各章立てとそこで何を書くを見て、読んでみたい学びたいと思う構成になっているかご意見頂きたく思います。また、こんな内容も入れてほしい。いつも実務でこんなことに悩んでいるからこのテーマ盛り込んでほしい等の意見も頂戴したく思います。

(仮名)アプリマーケティングの教科書

1章 アプリマーケティングの基礎

・マーケティングとアプリマーケティングの関係性
・何故、いまアプリマーケティングが注目されるのか
・マーケティングの全体像(アプリマーケティングの立ち位置)
・アプリマーケティングの全体像(アプリ設計→リリースまでのバリューチェーンを記載。PMF的な図)
・マーケターのミッションは売上営業利益(≒LTV)の最大化。わかりやすくいうとLTV予測→感度分析を都度走らせ→LTVを上げる変数特定→変数の最大化=LTV最大化→これらを並走してインストールも最大化→売上最大化
・アプリジャンル別LTVの考え方:ゲームアプリ(カジュゲ含む)
・アプリジャンル別LTVの考え方:メディアアプリ(漫画含む) 広告マネタイズオンリーのアプリやNewsPicksのようなハイブリッドマネタイズアプリ など
・アプリジャンル別LTVの考え方:それ以外のアプリ 飲食店のDXアプリのようなUX改善系アプリについて

2章 アプリマーケティングで押さえるべき視点

・どうLTVを予測するか
・どうLTVを上げるか
・突き詰めると、アプリマーケティングで見るKPIはインストール、RR系KPI、課金系KPIに分解できる
・売上営業利益をあげるための感度分析
・LTVを最大化しつつプロモーションでインストールも最大化→結果売上が最大化(ただし、どこまで先行してプロモーションしてもキャッシュアウトしないか会計わかってないと死ぬ。ベンチャーは特に)
・シェアをとるべき=ネットワーク効果を先にとるべきアプリか、差別化集中戦略でニッチに挑むアプリかで戦略は変わる。(BtoC)マイナスをゼロにする系アプリは一強多弱になるのでシェアとる。(BtoB)マイナスをゼロにする系アプリでも一強多弱にはならない。ゼロから+の感情にするアプリはインサイト別に差別化集中戦略をとれる。ただし、マーケットのおおきさ≒ゲーム性✕IPに依存する。

3章 アプリマーケティングにおける顧客理解

・LTVをあげるとかかっこいいこと言うけど、やることは至って地味。現象を追随してそこに潜む顧客インサイトの仮説を立てる。そのために顧客を心理、経済、行動の3軸で見極める。
・それっぽいペルソナには何の意味もない。1次情報を死守せよ。アプリマーケティングにおける施策に結びつく1次情報の取得方法。
・顧客を課金階層に分けることで、ニーズが見えてくる
・アプリの健康診断ツール"課金クラスター分析"
・顧客体験の健康診断"UIUXフロー分析"
・具体的なUIUXフローと課金クラスターの使い方(1)
・具体的なUIUXフローと課金クラスターの使い方(2)

4章 アプリ広告の基本

・LTVの最大化プロセスと並走して、インストールを最大化も行う。その主な手法は広告である。広告の中でもアプリ広告をまずやるべき理由。アプリの成果判定とそのプロセスを学ぶ"

・広告市場と運用型広告の立ち位置
・運用型広告とは 運用で抑えるべきは3変数のみ(ターゲティング、ビッディング、クリエイティブのみ)
・3変数の関係性と運用の勘所
・MMPとは
・アトリビューションとは
・広告が配信され計測されるプロセスを理解する(計測手法、アトリビューションの序列など)
・API連携媒体とそれ以外の媒体
・Twitter広告、Google広告、ASA広告、Facebook広告
・その他ADNW、DSP広告

5章 アプリ広告の応用

・TVCMとアプリ広告の連動効果の可視化
・CPI<n日LTVである限り広告を最大限配信するという意味。n日の決定方法。これさえわかれば上司から言われた90日NETROASで回収宗教に入らなくて良くなる。
・プロダクトライフサイクルにあわせた投資回収KPI設定ロジック
・ステークホルダーのビジネスモデル理解とよく出るポジショントーク
・利害関係の調整(ポジショントークの見極め)
・縦割り組織の改革意義

6章 実務家によるアプリマーケティング対談

・最前線で戦うアプリマーケター(ゲーム、非ゲーム、その他アプリから各1名ずつ)

・MMP

・媒体社

・代理店

・プラットフォーマー

すべての利害関係者の中でもビジネスの第一線でやられているプロフェッショナルとの対談を行う予定です。※何かしらの理由でNG出たら考え直します。

お願い

最後まで読んでいただきました皆様、ありがとうございました。是非、上記の章立てに意見頂ければと思います。私のFacebookコメント欄にコメント頂いても良いですし、本noteにコメント頂いたも良いです。皆さんと一緒によりよい書籍にできればと考えておりますので、沢山のコメントお待ちしております。

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