住宅ローンの金利を理解していますか?
日銀がゼロ金利政策を解除したことで、住宅ローン変動金利の上昇がニュースで伝えられています。
住宅金融支援機構の調査では、住宅ローンを利用している人の約7割が変動金利を利用しているということですので、今回の変動金利の上昇のニュースは他の金融機関に影響を及ぼす可能性は高いと思われます。
ところで、この記事の金利と皆さんが利用されている住宅ローンの変動金利と比べてかなり差があると思いませんか?
皆さんは、住宅ローンを借りる時にどう借入金利が決まるか理解していますか?
借入(適用金利)はこのような式で決められています。
借入金利=基準金利ー優遇金利
この変動金利の基準金利は数十年ほとんど変わっていません
最近の変動金利が下がっているのは、優遇金利幅を広げていることが要因となっています。
この優遇金利は、契約時に決まるので10年前に借りた人と先月借りた人では基準金利は同じでも優遇金利が異なるので、借入金利が違うことになります。
そのため、今回の基準金利の見直しで0.15%引き上げるということは、現在変動金利で借りている人にとっては、純粋に借入金利が0.15%上がってしまうことになります。
今回、基準金利の引き上げで、住宅ローンの返済額が増えることが想定される人は、金利の低い銀行に借り換えをするなど検討をした方が良いかと思います。
これは、あくまでも個人的な観測ですが、
金融機関は、変動金利のユーザーが7割もいるわけですから、基準金利の優遇幅を今回の引き上げ分を入れて、適用金利を引き上げ前と同じにするのではないかと想定しています。
この場合は、新たに借り換えをするか金融機関に金利変更の申し出をする必要がありますが、やってみる価値はあるかと思います。
※イオン銀行は5月に基準金利の引き上げをしていますが、借換時の適用金利は引き上げ前と変わっていません
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