官僚は人数ではなく才能
貞観元年(六二七)に、太宗は房玄齢らに言った。
「政治の根本は、その人の才能を詳しく量って適職をあたえ、官僚の数を省くよう努めることである。だから、「書経』は「ただ賢才だけを任官せよ」と言い、また「官職は必ずしも人をそろえなくても、ふさわしい人だけを採用すればよい」と言っている。官僚は、才能ある人がいればそれでいいのであって、人数は少なくてもかまわない。才能のない者をたくさん雇っても、どうしようもないではないか。昔の人は、官僚のポストを用意しても、それにふさわしい人材が手に入