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ドイツではほったらかしでりんごが育っているのに何で日本では?
昨日、お友達と久しぶりの夜のお出かけでうきうき飲みに行ってきました。栄養士の彼女とは、食や園芸の話で盛り上がることが多く、昨日はりんごの話になりました。
どういう経緯か忘れたのですが、奇跡のりんごの木村秋則さんの話になりました。無農薬でりんごを栽培している方で、その道ではとても有名です。奇跡のりんごについてはまだ京都に住んでいた頃に本を読んだのですが、世界に広めようとしたらモ○サ○トの反対にあって、小野洋子さんの助力で翻訳が公開されていることなど、おもしろエピソードを教えてもらい、また興味を持ちました。
木村さんの無農薬栽培は、画期的な取り組みだと思うのですが、ドイツではそこら辺に誰が植えたのかもわからないりんごの木が植わっていて、多分農薬や肥料はまかれていません。でも何かしら成っているんですよね。お友達のおうちや庭のりんごの木も多少の剪定はしているかもしれませんが、ほぼ木まかせです。スーパーにも有機栽培のりんごが普通に並んでいます。
なんで日本ではりんごの無農薬栽培が広がらないのだろう。気候の違い(高温多湿の日本の農業は難しそう)、商業農家は収量を安定させたい、日本は特に生産物の姿形にこだわる・・・あとは、慣例として農薬が使われていて、それを変えるのはとても大変だし、同調圧力もあるといったところでしょうか。
Wikipediaの「りんご」のページには、以下のような記述があり、りんごが日本では北国の青森の名産なのも納得。
原産地はアジア西部といわれ[15]、北部コーカサス地方が有力視されている[16][17]。リンゴは7500以上の品種が栽培されており、亜寒帯、亜熱帯および温帯で栽培可能である。暑さに弱いため、熱帯での栽培は難しい。
私も日本できれいなりんごに慣れていましたが、10年もいると、小粒でちょっとダメージがあってもりんごはりんごだしと気にならなくなりました。ドイツでは、多分ものすごくカジュアルに、そのままかじって食べる果物で、姿形はあまり気にならないのかもしれません。
見た目を気にする日本、実利を重視するドイツ、どちらもいいと思います。ただ、木村さんの本で、農薬で奥さんの健康被害がひどかったという記述を読んで、農家の人がそんな大変な思いをしてまで作るりんごってなんだろうと思わずにはいられませんでした。
農薬がないと育たないと思っている人もいるかもしれません。実際、高温多湿の日本ではそうかもしれないのですが、数千キロ離れたドイツの地では、野生のりんごが実をつけています。
お友達に教えてもらって木村さんのスピリチュアルな感じの本を読み(聞き)はじめました。週末楽しもうと思います。
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