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娘が母になった日

「私の人生はどうなるの?あなたのために朝から晩まで台所で水仕事してなくちゃいけないわけ?そんなの嫌だ、嫌だ、嫌だよーーーー!!死にたい!」
と、叫んでしまった日のことです。

支度をして行くと遅刻してしまう時間に起きた娘はオンライン授業で学校の授業に臨んでいた。
朝ごはん、昼ごはん、おやつは手作りベリーマフィンと、台所に立ち続けていた今日、お昼のサンドウィッチにつづけてマカロニグラタンを所望されて、少し疲れながらも作り、マカロニグラタンが焼き終えるほぼ同時にグラタンソースをかけずに焼いてしまったことに気づいた。

泣きそうになった。
美味しいものを食べてもらいたいと思って作っていたのに、ソースをかけ忘れるなんてあり得ない。そして、冷蔵庫の中にあったタフナードソースを代わりにかけて出したら、いやそうな顔をされてしまった。娘がタフナードソースを好きではいことは分かっていたんだけど、食べてくれないことに一瞬イラッとした。

そして冒頭の言葉を私は浴びせてしまったのね。最低の母親だ。馬鹿なことをしてしまったと思いつつ、すぐに素直にはなれなかった。

そして、寝室に閉じこもり、そのまま眠気を誘う午後の日差しに誘われてベッドでスーッと小一時間ほど眠ってしまった後で、気づくと娘が私の背中をさすってくれていた。

起きてすぐに謝ろうとしたら、娘から「ママ、ごめんね」の一言。

「ママもごめんね」。

と謝るも、娘は私の背中をさすり続けてくれている。


朝の何気ない会話を思い出す。マフィンを作っている途中で、重曹がなかったためどうしようと言ったら、
「その生地、一旦ラップかけて冷蔵庫に入れて、重曹を買いに行けばいいんじゃない?」

と娘。笑いながら、続けて、「私はママみたいなこと言ったよね〜」
「ほんとほんと、あなたママみたいよ」
なんていう会話をしていたんだけど、本当に母親のようなことをしてくれるようになった。

感謝で心がいっぱいになる。


言い訳になってしまうんだけど、ずっと一緒に一日中家の中にいることは相手が誰であっても健康的ではないよね。
コロナ下、他に場所を見つけるのは大変だけど、こういう時は、心が静まるハーブオイルでマッサージをして思い切って寝ちゃっても良いかも!


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