【ミラノ】最後の晩餐
あまりに有名なダ・ヴィンチの"最後の晩餐"はミラノの片隅の小さな修道院の壁にある。あんな有名な絵がこんな所にあるのかと驚いた程、質素でこじんまりした建物だった。
予約しないと見られなかったのだが、修道院前で日本人の団体ツアーに声をかけたら、幸運にも余っている人分を譲っていただけた。
修道院は中も質素で何の変哲も無かった。誘導されるがままに暗い部屋に入ると、その壁画はあっさりとあった。
普通の部屋の壁紙のように当たり前に壁にあの絵があったのだが、ただ、めちゃくちゃ傷んでいた。
端は壁の表面ごと欠けていて絵がなく、色はかなり薄かった。しかも、壁画を傷つけない為に最低限にしているのだろう、明るさは2.3本のロウソク程度だった。
正直、よく見えなかった。
なんとかイエスやそのあたりの人は見えたが。(資料や写真などではその時欠けていた部分まで写っているし、もっとハッキリしている。修復したものだろう。)
500年前に描かれたものとは言え、保存を考えてないと思った。
いくら華やかなミラノにあっても、質素な修道院の壁画というのは、日本のお風呂屋さんの富士山みたいなもの、なのだろうか??