でき太くん三澤のひとりごと その86
◇ 自学自習 最強説!!
ちょっとびっくりするようなタイトルかもしれませんね。
自学自習最強説。
これは、塾に行くことがダメとか、家庭教師の先生に教わることや、スタサプのようなツールで学習することがダメだといっているわけではありません。
どのようなツールを選ぶにしても、自学自習の質が良くないと、教育的なツールをしっかり活用していくことができないということが言いたいのです。
今は昔と違って、教育的なツールがたくさん存在しています。
正直、何がわが子に合うのかを迷ってしまうほどです。
立体の断面を3Dで確認できるものや、有名な講師の授業動画、参考書など、少し検索すれば次から次へと色々なツールが出てきます。
ただ、それを学ぶ私たちの構造は、昔から何も変わっていません。
(平均身長、寿命は変わりましたが)
初めて知るものについては、まずその内容をしっかり理解する。
理解できたら、その内容をしっかり深く定着させ、自分の知識として活用できるようにする。
この2つのステップを踏むことで、私たちは新しい知識をどんどん取り入れ、それを自分の生活、仕事、生き方に活用していくわけです。
自学自習の質が良いというのは、この2つのステップの質が良いということです。
では最初に述べたように、なぜこのステップの質、つまり自学自習の質が良くないと、さまざまな教育的ツールが活用できないのでしょうか。
もうお気づきの方もいるかと思いますが、その2つのステップの質を上げるポイントは、「わかった!」とか、「できた!定着した!」ということを自分で感じることができる「感覚」を持つことなのです。
学習者本人の中に「わかった!」という感覚や、「できた!定着した!」という感覚がなければ、学習したことはザルで水をすくうようにこぼれていってしまいます。
もう少し粗っぽくいえば、「わかった!」、「できた!」、「定着した!」と自分で感じられるようにならないと、学習したことはしっかり身につかないということです。
でも、これだと塾や学校はたちいかなくなってしまいますよね。
学校や塾に行っても知識が身につかないとなったら、大問題です。
だから学校や塾では、宿題を大量に出したり、テストをして定着度を確認したりするのです。
(その意味では、宿題が多い先生というのは、子どもたちが授業内容を理解しているのか不安で、定着にも不安を感じているともいえます)
私もかつて塾や学校のような「教える教育」をしていたときには、宿題を出してましたし、テストも行っていました。
子どもがわかっているかを私が確認し、子どもに定着しているかを私がチェックしていました。
ただ、あるとき気づいたのです。
私が子どもの代わりに確認しているうちは、子どもの中に「わかった!」、「できた!」、「定着した!」という感覚は育たないですし、最終的に私がいなければ、新しい知識を身につけることができなくなるかもしれないのです。
そこから私は、自分が前に出て教えるのではなく、どうしたら子どもが自分で学んだ知識を、自分で定着させていくことができるのかを考えるようになりました。
そして、「でき太くん」と出会い、でき太くんの開発にたずさわるようになりました。
でき太くんでは、自分で読み、考え、自分で丸つけをし、わかっていることと、わかっていないことを分類します。
そして、わかっていないことは、わかるまで、できるまでやり直しをしてみる。
さらにわからなかったことは、しっかり定着するまで復習する。
こういうことを日々の生活の中で実践していくことで、子どもの中に「わかった!」、「できた!」、「定着した!」という感覚が育まれていきます。
小学1年生くらいのころは、丸つけがぎこちなくてもよいのです。
まずはそれを自分で行い、自分で正解と不正解を分類している「経験」をしていることが重要なのです。
この「経験」が感覚を育むのです。
でき太の会員のみなさんには、日々の学習の中でその感覚を育み、質の高い自学自習ができるようになってほしいと考えております。
そうすれば、世の中にあるさまざまな教育的なツールをフル活用していくことができますからね。
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