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でき太くん三澤のひとりごと その37

投稿 その37

こんにちは、三澤です。

小学生の間だけ学習指導を担当させていただいたお子さんから、先だって東京工業大学に無事合格しましたというメールがきました。

小学校の間の数年間だけの担当にもかかわらず、このようなメールがいただけるというのはとてもうれしいものです。


このメールを読んだときにふと思ったことは、算数、数学という教科は「自分のちから」をどれだけ使ったかによって、成長度合が変わるということです。

今回メールをくれたお子さんは、「自分のちから」でよく考え、「自分のちから」で問題解決をして、すぐにわからなかった問題や、ミスした問題など「自分のちから」で復習をして、「自分のちから」を徹底して使っていました。


中学数学となってくると、どれだけ「自分のちから」で考えることができたかが、小学校のとき以上に成長度合を左右します。


たとえば、三角形の合同条件について教えることはできても、その中身を本
当に納得できるところまで考えるのは学習者本人です。

なぜ三角形は、2辺とその間の角がそれぞれ等しいと合同になるのか。

このことを授業で説明し、教えることはできても、それを学習者が納得できるところまで「自分のちから」を使って考えないと、この知識は定着しません。

どれだけ「自分のちから」を使って考えたか、そして納得できたのか。
そのひとつ一つの「納得」の積み重ねが成長につながっていく。
数学はそういう教科だと思います。


このようなお話をすると、「先生、そうおっしゃいますけど、うちの子は塾で教えてもらうようになって、数学がよくわかるようになったと言っていますけど。。。」と言われることがあります。

確かに教え方の上手な先生の授業だと、そのときは「わかる」のですが、「わかる」ということと、「できる!」ということは別物です。

私も塾で授業をしていたことがありますのでわかることですが、教えてもらって「わかる」ことと、「自分のちから」で考えて「わかる」ようになったことは別ものなのです。この2つの「わかる」には、天と地ほどの差があります。

前者は、時間の経過とともに記憶が薄れるような「わかる」

後者は、「わかる」ようになったことがしっかり定着し、「できる!」という状態になる「わかる」なのです。

私はかつてこの点において非常に悩まされました。


授業で上手に説明して、みんなが「よくわかった!」と言ってくれるのですが、実際問題を解くとなると、ミスしたり、見当はずれな答えを書いたり、白紙だったりと、「わかった!」というわりには、結果が出ない子がいるのです。

自分の授業の進め方や、宿題の内容に問題があるのか。

色々悩みましたが、最終的に行き着いたのは「自分の教えすぎ、説明のしすぎ」という答えです。

子どもが「自分のちから」を使って考える機会をうばって、どんどん説明する。

子どもは「自分のちから」を使わずに、だまって私の授業を聞いていれば「わかった!」という気持ちにさせてもらえる。

これが授業が定着していかない原因のひとつだったのです。

この原因に気づいてから私は、できるだけ教えず、できるだけ子どもに「自分のちから」を使って考えことに意識をむけていくようにしました。

すると、以前よりも「わかる!できる!」というお子さんが増えてたのです。

そこから私は、教えなくても算数、数学がわかるようになる「でき太くん」の開発に微力ながら携わることができるようになり、今も子どもができるだけ「自分のちから」を使いながら学習できるように学習をサポートしております。


教えすぎない、説明しすぎない。

できるだけ「自分のちから」を使って考えられるようにサポートをしていく。

これからもこのことを大切にしていきたいです。

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