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「でき太くん」を学習して思うこと。⑧

ここでは何回かのシリーズにわけて、会員の方からお寄せいただいた体験談をご紹介していきたいと思います。

今回ご紹介させていただくお便りは、小学1年生のお子さんを持つお母さまから頂いたお便りです。このお子さんの算数に対する好奇心、吸収力は目を見張るものがあり、今回のお便りをいただいた時点では一部小6の内容を消化するまでに成長しておりました。


◆ 京都府の会員の方からお寄せいただいた体験談です。

いつもお世話になっています。○○の母です。

今、私立小学校1年生の息子は小さい頃から数が大好きでした。
3歳頃からでしょうか、私がその傾向に気が付いたのは。

簡単な計算を教えてほしがり、足し算を教えてやると「問題出して!」と、いつまでもせがまれていました。年中のころはお金に興味津々で、おつりの計算とかを必死で知りたがっていました。電卓やカウンターがおもちゃ代わりでした。

問われるままにいろいろ教え、年長の頃には、小数や分数、負の数といった基本的な数の概念についてはおぼろげに理解していたと思います。

こういう息子の算数への興味を伸ばしてやるにはどうしたらいいのか、と考えていて「でき太くんの算数クラブ」に出会いました。

私が貴クラブを選んだ理由は、

1)基本的な良問をこなすことができる、特に計算に特化していない点。

2)ベテランの先生の指導で、無理なく先取り学習ができる。

3)親があれこれ教材について悩まなくてもすむ。

といった点でしょうか。

算数好きな息子ですが、繰り返しの単調な計算はあまり好きではなさそうでしたので、計算を強いることは極力避けてきました。

それよりも「算数って面白い」ということをわかって欲しい気持ちが強く、また、難問奇問を低学年のうちから解くよりも、どんどん先取りして、数に対する大きな視野を持って欲しいと思っていました。

でき太くんの学習材の進め方は、そういう私の考えにとても近いと感じ、年長の10月から開始しました。私自身があれこれ市販の問題集を購入して進めていけばいいのでしょうが、共働きで時間がなく、3歳下に娘がいるので、なかなかそこまで面倒を見ることは不可能です。

かといって塾に行かせる時間的な余裕もなく、親が子どもの興味に合わせて適当に教えているだけでは、抜けて落ちている部分も相当あるでしょうから、系統的に、かつ子供の能力に合わせて先取りを進めてくれる通信教育というのはとても魅力的でした。

私立小学校の受験が終了してから開始したので、ある程度机に座ってプリントをやる習慣がすでにできていたこともあり、でき太くんのプリントを進めることは比較的容易でした。

ただし、開始後すぐに小学校3年生程度のレベルにあがったため、読めない漢字も多く、親が横で問題を読んでやるという必要はありました。
それ以外は、基本的には2~4枚を、私が夕食の支度をしている間に学校の宿題などとともに済ませるというのが習慣になっています。

自学自習といっても、それほど簡単ではなく、時には妹と遊びすぎたり、DVDなどを見たりして時間がないときもありますが、とにかく毎日1枚でもやるようには声をかけています。

自分で問題をこなす、という方針で学習材が作られているので、時間のない私が手取り足取り教える必要がなく、親は楽させてもらっています。

算数に限りませんが、私たち親が「勉強は面白い」という姿勢で息子に接しています。そのせいでしょうか、(単調な計算問題が続いたとき、特に多数桁の割り算などのプリントのときにはさすがの息子もうんざりしたような様子を見せていましたが)、「新しいことを学んでいる」という喜び(といっては大げさかもしれませんが)と好奇心でプリントを進めているように思います。
私自身が算数や数学を苦痛と思ったことが全くなく、そのpositiveな見方が子どもにも伝わっているのかもしれません。

あともう一つ、よくでき太くんで強調される「絶対的に得意という感覚」が育っています。

周りによくできるお子さんがたくさんおられるので、他のお子さんと比較して相対的にどうこうという訳ではないのですが、息子の中で「算数が得意、算数が好き」という非常に強い感覚が育っているのは感じられます。

今後は、息子の興味のままに小学校の課程を修了したら中学校の数学の課程へと進んでいきたいと思っています。
あまり参考になることが書けなくて申し訳ありません。

ところで、補足があります。
それは、息子が「一人でやりたがる」ということです。
少しでも教えようとすると怒るので、なるべく手を出さないようにしています。

元々独立心旺盛なので、でき太くんを始めてからそのような習慣がついたのかどうか定かではありませんが、少なくとも、でき太くんをやるときは手を出さないようにという指導をされておられますので、私もなるべくそのようにして、自力でやろうとする姿勢をできるだけ大切にしています。

今日も、速度の問題をやっていて、初めての概念だったので、少し教えてやろうかと思ったのですが、「自分で解く」といって聞きませんでした。

子どもなりに、自分で解けたときの喜びを知っているみたいです。できるだけこうした知的な喜びを大切にしてやりたいと思います。
とは言うものの、なかなかどの点で手を出すのかどうか、難しい点ではありますが。
以上、少し補足させていただきました。


◆ でき太くんからひとこと。

貴重な体験談ありがとうございました。

今回のお便りに、“難問奇問を低学年のうちから解くよりも、どんどん先取りして、数に対する大きな視野を持ってほしいと思っていました。”とのコメントがありましたが、このように「全体」を把握してから、「部分」(難問奇問)の学習を進めるのが、実力を身につけていくポイントですね。

中学受験を視野に入れている場合、早い時期から難問奇問の「部分」の学習に力を入れているケースがありますが、「全体」が把握できていないお子さんに、いくら「部分」の学習をさせても、あまり効果は期待できません。

しかし、「全体」が把握できているお子さんに「部分」の学習をさせると、「部分」と「部分」が子どもの頭の中で関連性をもってつながり、「部分」に対し、より深い理解を得ることができるのです。

また、算数に対して、絶対的に得意という意識が育ってきているというのも良いですね。このようなコメントがいただけると、私どもも本当にうれしく思います。このような絶対的とも言えるような得意意識が、自分で考え、問題解決する主体性や、難問を最後まで考えるねばり、集中力の土台となります。〇〇くんには、このまま興味、関心の赴くままに、算数、数学の学習を進めていっていただきたいと思います。
今回は貴重な体験談ありがとうございました。


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