でき太くん三澤のひとりごと その38
投稿 その38
三澤です。
先日学習相談を受けました。
現在小学5年生のお子さんをお持ちのお母さまからのご相談でした。
ご相談の内容は「このまま公立小学校に通わせていて、基礎学力はしっかり身につくのか」というものでした。
現在公立学校は「子どもたちの主体的な学び」を提供するために、話し合いで課題解決への道を考えさせたり、アクティブラーニングを取り入れたり、タブレットやロイロノートを活用したりと、さまざまな取り組みを始めております。
私はこのような取り組みについては賛成で、子どもたちが楽しくなるようなことはどんどん積極的に取り入れていけばよいと思っています。
ただそれには「準備」が必要だと思っております。
この「準備」ぬきに取り入れていくと、授業についていけずに今まで以上にストレスを感じるようになるお子さんや、逆に授業がつまらなすぎて「あくび」がでてしまうというお子さんも出てきます。
私から見て、そのお子さんが通われている学校ではその「準備」がしっかりできているようには思えませんでしたので、今回ご相談にきたお母さんが「このままで大丈夫なのか?」という不安をいただくのも当然のことだと思いました。
とはいえ学校の先生も多忙で、そのような中で私のいう「準備」をするのは大変なことだと思いますし、教員が不足しているということも先日ニュースで取り上げられておりました。
今、公教育は多くの問題を抱えながら、何とか理想に向かって進もうとしているという感じなのかもしれません。
では、こういう状況下で私たちはどうすれば良いのでしょうか。
私はまず、子どもの学習課題などを各ご家庭が主体的に考えていくことが必要だと思います。
だれかにすべてを預けてしまうのではなく、今わが子にどのような課題が必要なのかを判断し、それをしっかり提供していくことが必要だと思います。
もしその判断がむずかしい場合は、今回のお母さまのように、実践経験のある人に相談してみるとよいと思います。
今回ご相談にきた小学5年生のお母さんには、漢字をしっかり習得していくことと、読書量を少し増やしていく働きかけをしてみること、算数については復習不足が課題となっておりましたので、この点を徹底していくようにアドバイスさせていただきました。
もうひとつ必要なことは、わが子がひとりでも質の高い学習を進めていけるようにサポートしていくことです。
学校でも、塾でも、家庭でも、学習の質が良ければ、必ず良い結果がでるようになりますし、逆に学習の質が低ければ良い結果が出にくくなります。
日々の丸つけ、やり直しの質。
復習をしっかり定期的に実施できているか。
学習の質を維持する上で大切なポイントをしっかり自分でできるようにサポートしていく。
この地道な働きかけが必要です。
まずはこのことが徹底できていれば、私は基礎学力はしっかり身に付けていけると考えております。
ただ冷静に考えれば、勉強がよくできる子というのはそもそも、自分の課題をしっかり自分でわかっているものですし、学習の質も安定しているものです。
私があらためてひとりごとで書かなくてもよいことかもしれませんね。
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