見出し画像

でき太くん三澤のひとりごと その52

前回は劣等感の影響があって、火曜日にわかったことを金曜日には忘れてしまうことについて触れましたが、そこまではいかないにしても、「学習したことを忘れる」ということはだれしも経験したことがあると思います。


「学習したことを忘れる」ことを防ぐ方法は、とてもシンプルです。


①  学習内容をしっかり理解する

 (わからないこと、ミスしたことをそのままにしない。できれば自分のちからで理解できているとよい)


② 理解したことを「自分のちから」で実践してみる


③ 必ず複数回復習をする

 (もうわかっているということでも、必ず復習する)


この3つを徹底できれば「学習したことを忘れる」ということを防ぐこともできますし、学習した内容が深く定着し「反射的に」反応できるようになります。

この「反射的に」というところがポイントです。


全国模試、塾、学校のテストでしっかり結果が出ているお子さんは、必ずといってよいほどこの3つが徹底できており、学習した範囲については、問題を見たら「反射的」に反応できるようになっています。


「えーーと、どうだったかな」などと思い出す時間などありません。

すぐに反応できるところまで深く定着しています。


試験などで出題されるちょっとむずかしい問題は、結局、いろいろな方向から問題を考えるちからや、その中でどの方法が合理的なのかを考えるちからが要求されてくると思うのですが、それを支えているのは「深く定着した反射的に反応できるようになった単元」です。


「えーと、どうだったかな。。。」というようなレベルで、以前学習した単元の記憶を呼び戻すようでは、むずかしい問題を考える手前の段階にも行けないのです。


ちょっとむずかしい問題ができるようにするためにまず必要なことは、類似問題をたくさん解くことでも、解説をしてもらって理解することでもなく、日々学習している単元を深く定着させ、反射的に反応できるようにすることです。


難関校を受験するお子さんに③を徹底すると、「え、もうできますけど。。。」と言われることがありますが、「今のレベルだと遅いからやるんだよ。この単元は2分で満点目指してみてね」とアドバイスすることがあります。(難関校を視野に入れているお子さんには「遅い」というマイナスな言葉をあえて使うことがあります。そうすることで先生を見返そうとする力が出てくるためです)


子どもが「できる!」と思っているレベルと、私が「できる❗️」と思っているレベルには、最初はそのような乖離がありますが、子どもも経験からだんだんわかってきます。


どこまでいったら、「できる❗️」というレベルなのかが体感できるようになるのです。


こういう感覚を、子どもたちには身につけていってほしいと思い、日々サポートしております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?