見出し画像

でき太くん三澤のひとりごと その85

◇ TRAIN-TRAIN

三澤です。

2023年2月28日、文部科学省は、令和4年の児童、生徒の自殺者数を公表しました。その数は前年を上回る過去最多の人数であったようです。

今の日本の子どもたちは、いじめや貧困、教育格差などさまざまな問題に直面し、未来に希望も感じられず、不安や閉塞感の中で過ごしているケースが、私たちが想像する以上に多いということなのかもしれません。

私は「いじめ」という言葉を聞くと、よく思い出す歌があります。

それはブルーハーツというバンドが演奏していた「TRAIN-TRAIN」という歌です。

この歌には、

弱い者たちが夕暮れ
さらに弱いものをたたく
その音が響きわたれば
ブルースは加速していく

という歌詞があります。

「いじめ」という言葉を聞くと、その歌のその歌詞の部分が頭をよぎるのです。

生まれたばかりの赤ちゃんは、「いじめ」を見たことも、聞いたこともありません。
ですが数年たち、幼稚園、小学校に通い始めるころには、いじめの加害者になることもあれば、被害者になることもある。

生まれてたった数年で人は「いじめ」を知ります。

おそらくみなさんもお気づきかと思いますが、いじめをする加害者は、必ずといってよいほどいじめられたことがあります。
とてもいじめられそうにないキャラクターの子でも、親から一方的に暴力を振るわれたり、罵声をあびせられたりなど、強い力で押さえつけられた経験があるのです。

そういう「いじめ」を経験したから、「いじめ」を知り、今度は自分が「いじめ」をするのです。

そして、必ずといってよいほど「いじめ」は、弱いところへと向かいます。

まさに、ブルーハーツの歌詞の通りです。

弱いものが、さらに弱いものをたたくのです。

どうしたら「いじめ」はなくなるのか。

これは昔から色々なところで語られてきたことですが、いくら子どもに手厚い保護をしても、子どもに関わる予算を増やしても、たくさんの相談室を設けても、なかなか状況は変わらず、逆に自殺者が増えているのはなぜでしょう。

その理由は、赤ちゃんに、どこかで「いじめ」を見せて、経験させて、知る機会を与えているからだと思います。

その機会を減らしていくには、私たちひとり一人の心の中に、「いじめ」のような醜い意識がないかどうかをしっかり見つめることが必要なのだと思います。

ブルーハーツといえば、アメリカでブルーハーツをリスペクトしている
「The Linda Lindas」というグループが注目をあびています。
平均年齢は確か15歳くらいだったように思います。
若い世代では、彼女たちのように自分がやりたいことを思いっきりやるという流れも生まれてきており、こういう流れは大切にしていきたいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?