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「でき太くん」を学習して思うこと。⑥

ここでは何回かのシリーズにわけて、会員の方からお寄せいただいた体験談をご紹介していきたいと思います。

今回ご紹介させていただくお便りは、一番上のお子さんが就学前から学習を始め、小学1年生の現在は、小3の内容を学習しております。その下の年中さんのお子さんも現在は会員として学習を進めております。


◆ 三重県の会員の方からお寄せいただいた体験談です。

わが家には、小学生1年生と年中の娘がいます。

まずは、長女が「でき太くん」と出会う前の話からしたいと思います。

年少から年中の途中まで、主人が書店で買い求めてきたドリルを「あそび感覚」で時々していました。
長女は負けず嫌いで、几帳面な性格でしたし、まだ幼いということもあって、 「ほめる」ととても喜んで、書店に一緒に行けば「ドリル買ってー!」と言い出すくらいドリルにはまっていた時期がありました。

ところが、年中に入ってから「くり上がりのたし算」で行き詰ってしまったのです。今までスイスイできた問題ができなくなって、楽しくなくなってきたのです。

思うように出来ないのが悔しくて、泣き出すことも多くなってきました。
同時に私も「これは早いうちに勉強をさせてしまった親の責任なのか?」と悩み始めていました。

算数の苦手意識がついてしまう前に、どうしたらよいかと思っていた矢先に、ネットで「でき太くん」を知りました。

「でき太くん」で、学力診断テストをしていただき、「5までのたし算」から始めることになりました。

長女は「くり上がりのあるたし算」まで学習していたのに、5までのたし算のプリントがたくさん送られてきて 「これでもか、これでもか」 というくらい学習した覚えがあります。

 後から考えれば、数の概念を身につけさせ「自分のものにする」「定着する」までの過程でとても必要なことだったんですね。おかげで問題だった「くり上がりのたし算」は、難なくスムーズに取り組むことが できました。

消化しきれないまま先に進み、やっとのところで問題を解いたとしても、 結局のところは「できたつもり」で定着していなかったというわけです。

さらには子どものやる気までなくさせてしまっては、目も当てられないですね。 子どものやる気に任せて、闇雲にドリルをやらせていた私は「でき太くん」に 救ってもらった、という訳です。

「でき太くん」との出会いがあり、子どもは「算数が好き」になっていったので 「すごいね、まほうのでき太くんだね~」と言って、私もちょっと調子に乗りすぎ、「もう一枚やってもいい?」、「もっとやりた~い」と、子どもがやる気満々だった ので、日に2~3枚してしまうことがよくありました。

しかし、このことについて、先生からコメントを戴きました。

「今の時期は、学習習慣を身につけさせることが大切なので、多くても2枚までにしてください」とのことでした。

それからは子どもと2枚までという約束をし、毎日コツコツとこなしていきました。

もうひとつ、学習時間についてお話します。
小1の初めまでは、入浴や夕食をすませて、就寝までの間に プリントをしていました。

しかし、ある日、出掛ける用事があったときのことです。

「今日は朝のうちにでき太くんしたい、そしたら帰ったらしなくてすむもん!」 と子どもが言い出しました。
そして、そうしたところ、子どもが私に言ったんです。
「おかあさん、朝の方が頭がすっきりしていいよ!」と。

当たり前に、寝る前にプリントをしていて、「朝学習」という発想は私にはなかったので、「なるほどなぁー」と子どもに教えられました。

それならと、朝は少しだけ余裕をもって起こすことを約束して、通学前にすることにしました。

「朝学習」を続けてみて、良かったことは、子どもが学校から帰ってきて、宿題だけをすればいいので気が楽なようです。
また、お友達と遊ぶ約束をしていたり、習い事がある日には好都合のようです。

そして何よりも一番良かった事は、通学前なので時間が限られているため、 だらだら学習がなくなり、短時間で集中して取り組むことができたことです。

ここまでお話してくると、とても優秀な子のように思われるかもしれませんね、 しかし、決してそうではないということを今からお話します。

長女は年中の終わりから「でき太くん」にお世話になり、かれこれ2年が経ちます。そして今は3年生の単元をしています。

子どもに「やる気」をもたせて、毎日プリントをやらせるというのは簡単ではありません。実際のところ、少なからずも、いまだ苦労は続いているのです。

負けず嫌いなところがある一面で、わからないとふてくされたり、泣き出したり、やりたくないと、わざと鉛筆でグチャグチャに書いて抵抗してみたり。。。

そんな時は、とにかく落ち着くまで待つしかありません。

親が同じようにイライラして、何か言ったとしても逆効果で、子どもは反発して「やる気」をなくすだけですね。
私は、それで何度も後悔しています。
「あ~、また余計なこといってしまった・・・」とか、 しょっちゅうです。。。。

先生から「学習習慣が身についている」とよくコメントしてくださるのですが、不得意な単元に入ると、だいたい「やる気」がなくなってきます。

しかし、そんな気持ちをわかってあげられて、それをうまくサポートしてあげられるのも、親の私ではないかと思っています。

まだ長女も小1ということで、ひとりで学習するには無理があるようにも思うので、そばで子どもの様子をうかがいながら、子どもと共に二人三脚といった感じです。

ただ、いつも心がけていることは、子どもがすぐにわからないという問題があって、ギブアップしてきたときは、一緒に解くのではなくて、解るまで少しずつヒントをだして、自分の力で考えさせます。
「できた!わかった!」という体験を大切にしてあげたいと思っています。
まだ「自立学習」はできていませんが、長い目で見守っていこうと思います。

2年間、「でき太くん」で学習してきた毎日の積み重ねが、子どもの自信につながって いるのは言うまでもなく、長女は学校でも算数が好きで、満点のテストをとってきては とても嬉しそうに見せてくれます。


次に年中の娘の話をします。

お姉ちゃんが学習している横で、いつも興味を持って見ていたので、早いかとは 思いましたが、先生に相談して、学習をスタートすることになりました。

次女は、おしゃべりな子で、マイペースです。
予想していた通り、長女の時のように学習はできませんでした。
プリントをしていても、途中ですぐにおしゃべりが始まります。

そこで、私は色々な作戦にでました。

子どもと競争します。
「洗濯物を取り込んでくるから、どっちが早くできるか競争だ~、よーいど~ん!!」とか、「お茶碗を洗うから、また競争だ~」などなど、競争といっても、なんでもいいのです。途端にやる気満々になって、いつも勝っては大喜びです。

先生から「式をカードに書いて、練習してください」とコメントをいただいた時は、色鉛筆を使って、色つきのカードを作って、裏返してゲームをします。
遊びかたやルールは子どもの好きなようにさせてあげます。
「明日もやろうね!」と言って、とても喜んで遊びました。

次女も「朝学習」しています。
時間的には5分するか、しないかの数分です。
赤ペンで、ご褒美に大きな「はなまる」をして、「100てん」と書いてあげると、 大喜びしています。

プリントが終わった後は、幼稚園の通園までの間、プリントの裏の白紙に絵を描くのが 日課になっています。

子どもも私も楽しむことが、一番だと思っています。



◆ でき太くんからひとこと。

貴重な体験談ありがとうございました。

今回の体験談の最後をしめくくる言葉に、“子どもも私も楽しむことが一番だと思っています”とありましたが、私もその通りだと思います。

特にお子さんが就学前や低学年のときは、私たち大人が「勉強をさせよう、させよう」という意識ばかりを前面に出すと、子どもにとって学習は「楽しくないもの、やらされるもの、大変なもの」というイメージにつながっていきます。

しかし、学習をそばで見ている私たちが、子どもと共有できる学習時間を心から楽しんでいれば、子どもにとって学習は「楽しい」というイメージにつながるのです。物事を継続していくには、そのような「楽しい」というイメージづくりも大切なポイントですね。

また、今回の「わからない問題」にお子さんがぶつかった際の対応の仕方もすばらしいですね。

すぐに問題の解き方、内容を教えてしまうのではなく、まず何がわからないのかをじっくり聞いて、少しずつアドバイスをする。そして、お子さんが「自分でできた!」という成功体験ができるように、上手にリードされています。これは、プロでもできる人は少ないですよ。
「教えること」は、アルバイトの学生でもできますが、「教えずに子ども自身が問題解決し成功体験をする」というのは、なかなかできるものではありません。

この難度のある指導方法を容易にできるように開発されたのが「でき太の算数」ですから、お母さまはでき太の特性をしっかり引き出されていると思います。ぜひ、今の調子で学習を進めていってみてください。
今回は貴重な体験談、本当にありがとうございました。

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