見出し画像

デジカメで心霊写真は撮れないってお話

大学生時代に「あなた、すごい数の霊を引き連れている。体調が悪くなるから私に近づかないで」と霊感のある先輩からいきなりラインを貰ったことのあるマエシーです。

本日はプロのフォトグラファーから見た心霊写真についてのお話を半分科学的な部分に、半分パロディ的にお話して行こうと思っています。

まず大前提になるのですが、私自身は幽霊などは全く信じておりません。

なぜかって?

人間っていろんな人いると思うんです。なので、もともと人間だった幽霊にもいろんな人(?)がいると思うのですが、聞く話はどれもこれも、怖い話や恐ろしい話ばかりですよね。

そこがちょっとおかしいと思うんです。もっと愉快な幽霊もいていいと思うんです。

「引っ越しした先に地縛霊がいるんだけど、芸人みたいな霊でしんどい。最近調子乗ってきてて、家に帰ったら机の真ん中に缶のおしるこがおいてあってさ。。。。そういうボケにちゃんと突っ込んであげないとさ、、、あいつ、すごい不満そうなのよ。。。そういうのに毎回ツッコミ入れなきゃいけないのがほんとしんどい。。。。」

みたいな話全く聞かないじゃないですか?


もっと人を笑わせたかったという未練が強すぎて現世に留まっている霊がいてもいいと思うんです。でも聞かないですよね。なので、幽霊ってのは人間の心が作り出してるんじゃないかと思うんです。

あと俺の姉夫婦は数年前に土地付きの一軒家を購入したのですが、実は前の住民が自殺してしまった家なんです。そこを格安で購入しました。幽霊被害など一切なく、今もとっても幸せに暮らしています。色々と辻褄が合わないので幽霊はいないと思います。


さて、初っ端から話の軸になる幽霊のことを全否定してしまいましたが、細かいことは気にせずに話をすすめて行きましょうw

心霊写真。結論から言ってしまうと、

フィルム写真では写る可能性があるけれど、デジタル写真では心霊写真は写らない

と考えています。
これはフィルムとデジタルの構造的違いからそうなると考えています。
言い方を変えると、

フィルムはその特性上、目には見えないものもが写すことができる。だから霊魂が写る可能性がある。一方、デジタルカメラはその特性上、見えているものしか写らない。だから霊魂が写ることはない。

ということなんです。

なぜそう考えるか、まずは「光とは何か?」という話からしていくとわかりやすいと思います。

光とは人間の目を通して色や形などの情報として感じ取れるもので、別の言い方をすると「可視光」と言い換えることができます。そしてこの「可視光」を科学的に言うとこうなります。

可視光線とは、光の波長のうち人間が色を感じられる約380~680nm(ナノメートル)の波長の電磁波のことです。

注目してほしいのは可視光と言うのは電磁波の一部であるということです。では電磁波とは何か?というのは下の参考画像をみるとわかりやすいです。

参照(写真の転載元)
https://photonterrace.net/ja/photon/category/

そう、可視光だけでなく、人間の体に影響を及ぼす放射線から、紫外線、赤外線、電波まで全部電磁波なんです。

それぞれ波長の違うだけで、本質は同じ「電磁波」なんです。これを初めて知った時は自分もびっくりしました!

というか自分の場合、光と電波は別のものだと思っていました。なのにどちらも1秒間に地球を7周半するスピードで移動しているという知識はありました。なので「へぇ~、どちらも同じスピードなんてすごい偶然があるもんだ!」と思っていたら「電磁波っていう同じ括りだったんかーい!そりゃスピード一緒だわな。。。」ってなりました。


ちょっと話がそれてしまいましたが、まとめると

・可視光は電磁波の一部
・人間の目には可視光しか見えない
・可視光よりも短い波長のお隣さんは紫外線
・可視光よりも長い波長のお隣さんは赤外線

ということです。


そしてフィルムカメラが写す電磁波の波長は実は人間の目とちょっとズレがあるんです。

フィルムの場合は
可視光よりもちょっと波長の短い紫外線側の電磁波も写る特性があります。

一方デジタルカメラは
可視光のみしか写らないようになっています。

厳密にはデジタルカメラのセンサーは紫外線~可視光~赤外線、特に赤外線側が写りやすい特性があります。なのでほとんどのカメラはローパスカットフィルター、ハイパスカットフィルターというものをかませてあります。そのフィルターによって可視光だけが写る仕組みになっているんです。

自分はこの「フィルムは可視光よりも低い電磁波に反応することがある」というところがキーだと思っています。

心霊写真は「肉眼で見たときには何も写っていなかったのに写真を撮ったら、見えちゃいけないものが写り込んでいた」となるわけですから、

人間の目:可視光しか見えない

デジタルカメラ:可視光しか写らない=幽霊は写らない

フィルムカメラ:可視光外の電磁波、短い波長の電磁波(紫外線)が写る=霊魂が写り込む可能性あり!

というロジックが成り立つのではないかと考えています。
なので幽霊がもしいるとするのならば、

「フィルムカメラでは撮れるけれど、デジタルカメラでは撮れないはず」

と考えています。

おそらく「デジカメでも霊魂が写りましたよ!ほら!この写真見てください!!」なんて人もいるんじゃないかと思います。

でも多くの場合はセンサーやレンズについたチリやホコリの影響だったり、シャッタースピードの関係でブレた被写体がたまたまそれっぽく写ったりなど、そういった単純な光学現象の可能性が高いです。(ちなみこれ、フィルムの時代からよくあるパターンです。)

なので、実際の写真を見ると、
「ああ、これはこういう条件でこういうカメラの設定で撮ったために、そういう写り方をしたんでしょうね。心霊写真っぽいけど、、、違いますね。」
ってなるパターンが殆どかと思います。

大学生の頃、フォトショップのレタッチを専門として仕事をしている人が講師として来たときにこんな話をしてくれました。

「テレビ局から幽霊特集の番組を作るので心霊写真をレタッチで作って欲しいと相談があった。番組内で全部合成ですとネタバラシすることを条件にそれっぽい写真を作る仕事をしたこともある」

と言っていました。。。笑


なので、デジカメで撮られた心霊写真は100%たまたまそういう風に写ってしまったか、合成された写真であると私は思います。

フィルムの場合は。。。。写るかもしれませんね。


さて、そんなこんなで心霊写真のことをパロディ的にお話しましたが、さらにもう一つネタを投入します。「心霊写真を写してしまったらお祓いをしましょう」ってことに関してです。

フィルムカメラで写ってしまった場合は、写っているフィルムとプリントあたりをお祓いすればいいのでしょう。さらに念のためと思うなら写したカメラ、写した人、写真に写っていた人までお祓いをすれば関わった要素すべて網羅しているので完璧です。

一方、デジタルの場合は超絶大変なことになってしまうじゃないかと思うんです。

仮にスマホで撮っただけなら
・スマホ
・写した人
・写っていた人
のお祓いですみます。ですが考えてみてください。

「ヤバい!見て!幽霊写っちゃったの!」と友達3人に写真をラインで共有してしまった。しかもスマホはグーグルフォトに自動バックアップする設定していた。あとパソコンにもスマホの情報をバックアップしていた。なんて場合はどうするんでしょうね。。。。とんでもないことになりません?笑


関わっていたものすべてをお祓いしなきゃいけないとなったら。。。。。

・バックアップしたパソコン
・写真を送った友達3人
・友達3人のスマホ
・携帯電話の電波塔
・ラインのトークを管理するサーバー
・グーグルのクラウドサーバー

となってしまいます。とんでもないことになりますね。グーグルのサーバーなんて安全保障上の問題で場所が非公開になってます。お祓いのしようがありません。ってか、そももわざわざアメリカに行くのか・・?w

お祓いをする、お寺の人?霊能力者?はどこまでをお祓いの対象範囲にするんでしょうね。。。どこで区切りをつけても矛盾が生まれてしまいそうですwww

ちょっとお祓いする人に聞いてみたい気もしますが、ただの迷惑&営業妨害なのでやめときます。

結論。

デジカメで心霊写真が写る世界だったら、お祓いの範囲がとんでもないことになっていたので、可視光しか写らないように設計してくださったカメラメーカーの皆様にめっちゃ感謝。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?