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パラグライダーで墜落。そして入院。その1 〜墜落した日〜

気がついたら、何故か病室で寝ていてました。全く訳がわかりませんでした。

パラグライダー中に墜落してしまいました。

今、この投稿を書いているのは事故から、約2ヶ月たち、振り返りながら書いています。
しばらくnoteに事故の事や入院生活について色んな角度から書いていこうと思います。

まずは自己紹介を。
前島聡夫(まえしまあきお)と申します。
東京でフリーランスのフォトグラファーとして主に写真、たまに動画の仕事をしながら、パラグライダーを本気の趣味でしています。パラグライダー歴は11年。「本気」というだけあって、将来はいつかワールドカップに出場したいと思っていました。
そんな写真とパラグライダーを愛す、30代後半の男です。

先程も申し上げたように自分の中の記憶で思い出せる一番最初の記憶は病院の天井の景色です。そして今となっては、それすらもかなり曖昧な記憶です。

実は墜落時にヘルメットが割れるくらいに頭を打っていました。幸い、頭自体は脳震盪とたん瘤ができる程度ですみました。ですがその時の衝撃のせいか、墜落した日から4,5日後くらいの記憶が全くありません。つまり、墜落した日に飛んでいたという記憶すらありません。
そして墜落した日から、2、3週間くらいの記憶も今ではかなりうる覚え程度になってしまっています。

なので、その後の医者からの話やまわりの人から聞いた話などを元にに分かる範囲で何があったかを書いていきます。

墜落したのは着陸するちょっと前のことだったとのことです。最悪の位置でした。地上30m程度の場所で乱気流に遭遇してしまい、翼が大きく潰されて、制御する間もなくそのまま地面に落ちたとのことです。すぐにそのままドクターヘリで運ばれたそうです。

怪我の状態としては
・骨盤輪損傷(仙腸関節離開、左恥骨結合離開)
・第1,2腰椎破裂骨折
・第1〜4腰椎横突起 棘突起骨折
・左踵粉砕骨折
・右肘頭開放骨折
でした。

骨盤、腰椎、踵は病院に到着後、緊急手術が行われたそうです。しかし、どれも応急処置的な手術で、もう一度手術が必要らしいです。

右肘に関しては肌が切れて骨が見えていたため「開放骨折」となっていますが、肘の骨の端っこの方が欠けだだけで、肘関節の運動に影響のない骨折でした。つまり、骨盤、腰、踵に比べれば深刻度で言えばかなりマシです。心配なのは骨が露出したことによる感染症ですが、こちらも起きなかったためスムーズに治療ができました。

怪我の程度としはかなり深刻なものでしたが、幸い、骨盤骨折による内出血がなかった事と、神経へのダメージが怪我の割にかなり少なく、運動系への影響が少なかったことが、とてもとてもラッキーでした。

ちなみに事故直後もかろうじて意識があったそうです。翌日には仕事関係の人などに撮影ができなくなったと連絡をしていた記録も残っています。
ですが、脳震盪のせいなのか、体への負担が大きすぎたのか、墜落した記憶もその後数日の記憶も全くありません。

なので、記憶に残っているのは病室の景色を目にして、「なんで俺はここにいるんだ?」という思いと体中が痛かったという記憶しかありかありません。

そしてあることに気づきました。足が全然動かすことができず、指先しか動かせないんです。。。。

つづく。



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