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ミラーレス一眼を新調しました(アプリレビューあり)

2009年、発売してすぐに購入したOLYMPUS PEN E-P1。
ほぼ10年間愛用したこのカメラ、ディスプレイの角落ちが気になるようになったのでさすがに引退させて現行機種に買い換えることにした。

OLYMPUS PENとの出会い

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発売当時オリンパスのコンデジ作例や撮影教室のモデルを務めていた私。当然メーカーの人がすぐそばにおり「レンズが交換できて一眼レフのように楽しめること」「でも小さいから持ち歩きが簡単であること」「ダストリダクション機能でゴミが入りにくいこと(当時よくゴミゼロポーズでオフショットを撮っていたなぁ懐かしい)」などたくさんの魅力を解いてくれた。
同時に撮影教室のモデルをしていると生徒さんが持っているカメラはレンズ交換式のもの。当時某メーカーの光学ズームががっつり効くコンデジの上位モデルを持っていたもののそれでは物足りなくなっていたタイミングでもあった。それに加えて実は途中まで「1000mmの長玉レンズとか買っちゃうオリンパスの人の娘」であった私(と言っても親の担当は医療機器だった記憶)。蛙の子は蛙と言わんばかりにまんまとこのカメラに惹かれ、ぐらぐらとした財力の中相当思い切って購入したのである。

一緒に色々なところを旅したり、納得のいく絵を撮りたくて試行錯誤したりと共に歩んできたのでお別れは寂しい。しかしアップデートが必要な時もある。
なんて思いつつ購入機種は8世代も飛び越えるのでできることも増えているのも事実。内心ポチってからはワクワクが止まらなかったです。

開封の儀

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届きました。
購入したのはダブルズームキット。14-42mm F3.5-5.6の標準ズームと40-150mm F4.0-5.6の望遠ズームが付いてきます。

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ぱかっ。
撮影した画像を転送できるアプリ『OLYMPUS Image Share』の案内が現れました。
E-P1はWi-FiやBluetoothが内蔵されていなかったのでスマホへの転送はWi-Fi付きSDカードを使っていた。あれはあれでなんとかなっていたけれどE-PL9ではスマホと連携してできることがもっと増えているらしい。

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本体、レンズが現れました。わーい!

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仕様を比較するとサイズはE-P1よりも縦横厚み数ミリずつ小さくなっているそう。重さはこちらのほうが重たくなっていました。
でもE-PL9はなんとフラッシュ内蔵!E-P1はごっつい外付けを使わなくてはいけなかったのでこれは助かる。フラッシュ滅多に使わないけれど、ないと困る時は困るし持ち歩くのも面倒だったし小さくてもありがたや。
逆にE-PL9になってできなくなったのは、ファインダーが一切使えなくなっています。後になって真夏の、ディスプレイが見えない程めっちゃ太陽光強いところで撮る時にちょっと欲しくなりました。言うて持ち歩きの際ボコッと出てるのは邪魔なので結局この機種で良かったんだと思います。ファインダー欲しい人はE-PL8以前のものであれば対応しているようですね。

練習とテスト撮影を兼ねてお出かけ!

8世代も違うとカメラ自体の操作方法も変わっているところがあり、慣れるために色々撮ってみました。
望遠の扱いも初めてなのでこれも扱いに慣れておきたいところ。

以下、特に指定がなければ露出補正なし、レンズの焦点距離はそのまま表記します。35mm換算する場合焦点距離を2倍すればOKです。

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使い慣れた単焦点レンズ25mm F1.8で最初の一枚。くらげ、そして写り込む私。絞りはど開放。
ファインダーではなくディスプレイを見ながら撮影するのですが、ピントを合わせたい部分をタップするとフォーカス位置指定ができるようになっていました。もうこれだけで便利。

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(25mm F2.2)
なぜか一番奥のペンギンにフォーカスを合わせた謎写真。手前の子の姿勢が整うまで待つべきだったやつ。そしてこの画角というか距離感だとパンフォーカスに。手前をボカしたいなら望遠で撮りましょうということだったんだろうけどまだどのレンズならどんな絵が撮れるのかわからないしそもそも本体使いこなせてない。ペンギンが可愛いから許して。

御山の大将みたいな位置にいたペンギンがいたので、同じベンチからレンズやズーム具合を変えて撮ってみることに。画角の具合を見てみました。

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(14mm F3.5)
うん、広角。空の広さが伝わる写真に。

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(25mm F2.2)
よく使う25mm。F1.8では明るすぎてシャッターを切れず。
被写体離れていると余裕でパンフォーカスに。

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(40mm F4.0)
レンズを変えて望遠ズーム。
ボチボチ寄れるけどペンギンをペンギンと認識できそうな絵にはまだならず。いや後ろ向いてるせいで色同化しているせいか。

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(145mm F5.6)
グイッと寄ってみた。背景ふんわりボケますね。
こっちを向いてくれたほうがわかりやすいのだがな、と思いつつ動物相手では仕方がない。
ちなみにこの中途半端な焦点距離ですが、レンズのズームの回し方が甘いとこの数値になってしまいました。ガチッとちょっと勢いつけて回さないと150mmに入らない。そんなことあるんですね。ここで気づきました。

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(150mm F5.6)
今度はきっちり150mmに入れたものを。この前に145mmでも同じ位置からこの子たち撮っているのですがほとんど画角は変わりません。ただデータで見た時に半端な数字が気持ち悪い。

続いて移動した後の波打ち際にて。同じ位置から撮ってみる。

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(14mm F3.5)
景色全体を捉えるならやはり広角が良い。

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(40mm F4.0)
濡れない位置で、景色も波の躍動感も欲張ろうと思ったら40mm前後でした。
もう少し全体の風景重視なら25mmの方がいい気もする。ボケ具合によってはF値要調整な気がします。

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(150mm F5.6)
一気に寄って150mm。望遠ズームを使えば波にグッと寄ることもできる。水の粒までしっかり。

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(145mm F5.6)
波が崩れる様もタイミングが良ければこんな風に撮れちゃう。

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(145mm F5.6)
波の端っこを切り取るこの感じの画角も望遠なら安心して撮れる。っていうかこういうの望遠で撮ってたんだ!と今回初めて撮りながら体感してました。25mmとかでこの画角まで寄ろうとしたら水しぶきをかぶる可能性大。そんなリスキーなことはできない。
地面すれすれで撮る時にはモニターの角度を上げることができるのでちゃんとディスプレイで写りを確認できる。逆に腕を思い切り伸ばして高い位置から撮る時にはモニターを倒すこともできるのだ。モニターを動かすことはE-P1ではできなかったのでだいぶ撮影がしやすい。

そしてウミネコが現れたので150mmで撮影していたのですが。

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ちょこまか動く生き物を望遠で追うの、大変。少し考えれば分かる話だけれど望遠ってちょっと振るだけでめっちゃ写る範囲が動く。そしてブレも大きいからピントを合わせたい位置が安定しない。難しい。望遠で撮る時に三脚で固定してる意味がわかった。

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これとか比較的鮮明ですが、それでもデータ見たらフォーカスのターゲット表示は首のあたり……。なかなか顔に合わず難しかったです。あんまり近づいたら逃げるしなぁ。みなさんどうやっているんだろう。

8世代ジャンプしたら自分撮りモードなるものがついていた

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(14mm  F3.5)
先ほど波の写真のところでモニターをあげたり倒したりできるようになったと書いたが、同時に180°回転させて下に開くことでモニターを見ながら自撮りできる「自分撮りモード」も搭載されていた。一人旅しがちな私にはこれは助かる。
セルフィーするならやはり広角レンズが安定の選択。もう少し絞った方が後ろの背景までしっかり写せただろうとは思う。

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(25mm F1.8)
とは言え25mmは一応プレミアムレンズなのでなんとなく綺麗に撮れる気がして使ってしまう。画角は全くセルフィー向けではないのは見ての通り。
こちらも背景の海をしっかり写そうと思ったらもっと絞らなきゃいけなかったですね。

『OLYMPUS Image Share』でアプリからスマホに簡単転送!ただしRAWは不可っぽい。

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撮った写真をアプリ『OLYMPUS Image Share(以下OI. Share)』でスマホに直接転送してみます。

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まずはセッティング。かんたん接続設定を読みながら進めていけば本当に簡単で、ご飯待っている間にサクサクっと終わりました。2回目以降は設定なしで接続できるようになります。

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そしてメニューから「写真転送」をタップしたわけですが…

写真一覧がでなーい!

この設定をするまでずっとRAWの扱い方まだ知らないくせにRAWオンリーで撮っていたのですが、どうやらアプリ側なのかカメラ側の問題なのかわからないけれどRAW画像を表示してくれません。
転送自体もRAWは対応していないとのことなので慌ててカメラの再生メニューのRAW編集からJPEG画像を作ります。

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その後再度アプリで「写真転送」を開いたらちゃんと表示されていました。
設定では「RAW画像を表示」という項目がありこちらもONにしていたのですが、私のiPhoneでは表示できず。JPEGじゃないと表示してくれないみたい。どのみち転送はJPEGしか対応していないので良いのですが。

そしてふと思うのです。
「カメラ内現像面倒。RAWとJPEG同時に保存できないの?」

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できないわけないじゃん。画質設定を探したらちゃんとありました。撮る前に確認しようか自分。

使えるようになってから今まで転送機能はガシガシ利用していますが、Wi-Fi付SDカードの時よりだいぶ転送スピードは速いです。便利になった。

そしてE-PL1ではカメラの電源オフ時に自動で画像を転送する設定もできちゃいます。画像にシェア予約をつけておく手間はありますが、すぐにスマホからSNSにUPしたい人にはぴったりの機能です。

スマホをリモコンにしてリモート撮影も可!

 『OI. Share』を使えばスマホをリモコンにしてリモート撮影することも可能です。
というわけでおうちのデスクにカメラを置いて、スマホを持ちながら試してみました。

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通常使うのはライブビューモード。写真の写り含めモニターに写るような内容をアプリ上から確認できます。
アプリ上からフォーカスの位置もタップで決められちゃうんです。便利。
ここまでは割と想定の範囲内だったのですが、絞り値、露出、ISO感度、ホワイトバランスまでリモートで変えられちゃうのは驚き。
さらに謎の四角いところタップしたら連写やタイマーまで設定変更できました。基本的なことなんでもできるじゃん。
ズームレンズは試していないのでスマホからズームができるかは謎ですが、物理的に動かさなきゃいけないので多分無理でしょう。構図は先に決めて、アプリはそれから使うものと捉えて間違いはないと思います。
撮影は一通り設定決めたら、カメラアイコンをタップするだけ。めっちゃ簡単。

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というわけでテスト撮影。
ポージングと服、テキトーにも程があるが、ちゃんとスマホから撮れた。うん、便利。
三脚なくてもどこか置ける場所があれば集合写真も簡単に撮れるし、部屋でちょっとしたぼっち撮影するのに良さそうです。

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リモコン撮影はライブビューの他ワイヤレスレリーズも選べます。こちらはもうシンプルに押すだけのリモコンシャッターになります。
上にLOCKとあるのですが、LOCKをONにすると長時間露光(バルブ撮影)や連写時にボタンを押し続けなくても撮影できる様になるとのこと。
これがあれば1人でペンライトアート撮影もできちゃいますね!(悲しいのでやるな)

写真がもっと楽しくなる情報もアプリで読める

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「フォトガイド」からはカメラの使い方や「美しいボケ写真の撮り方」や「アートフィルターの使い方」といった撮影テクニックを主に動画で見ることができます。
ここ数年でポートレートモードの普及によってボケ写真の綺麗さが一般に普及してきましたが、それ以前はボケ写真の綺麗さすら認知されていなかった気が。
元々E-PL9、簡単にレンズ交換式カメラの面白さを味わえちゃうので「写真もうちょっとちゃんと撮りたいな」という入り口にもおすすめの機種。さらにこうやってスマホで撮り方を持ち歩きながら色々試せるの、先生がそばにいてくれるみたいで初心者にめっちゃ優しい。

さらに「フォトガイド」の下の方からは取扱説明書も閲覧可能。私PDFでiBOOKに落としていたんですが必要なかったじゃん。『OI. Share』1つあれば大丈夫でした。

アプリと組み合わられたらカメラがもっと楽しくなった。

細かいところも含めるとかなり高機能で色々な撮り方ができるE-PL9。まだまだ使いこなしてるとは言い切れませんがそれでもE-P1から比べてできることが格段に増えて写真を撮るのがますます楽しくなりました。
そして撮ってすぐスピーディにスマホに写真を転送できるのはSNSをリアルタイムで更新する文化にどっぷり身を置いている身としてはかなりありがたい。
ちょっとこだわって綺麗に撮れたその写真を、生身の感動と共にすぐに誰かに伝えられるのだから。
またリモート機能で引きのセルフィーを撮りやすくなったの、自分を素材として各コンテンツに出ている身としては本当に助かる。アプリのライブビューで写りを確認しながらシャッター切れるので引きで撮るのが基本のコーデ写真やセルフィーしにくいヘアアレンジ写真をインスタにUPしている人にもとても良いと思う。
便利な機能が増えると、こうやって使い方の想像がどんどん膨らんでもっと写真が撮りたくなってくる。

そして新機種が出るらしい

新しいカメラうぇーい!と記事をまとめようとして公式HPを見ていたところ、新機種「E-PL10」が出るではないか!!!

比較サイトを参考にE-PL9との違いを見てみると

・サイレントシャッターが使えるモードが増えた
・アートフィルターの色みや効果の調整ができるようになった
・オリンパスのワイヤレスフラッシュシステムに対応するようになった
・OI. Shareがもっと使いやすくなるらしい
・大きさや重さは変化なし
・画像処理エンジンや画素数に差はない

とのこと。

アプリソムリエとしてはOI. Shareがどれくらい進化するのかが気になります。カメラ本体の機能としてはここら辺の機能を使わないならE-PL9でも全然いけるなという印象。これから買うなら当然旧機種の方がお値段も下がるわけですし。
静かなところや飲食店など消音・静音モードで撮影すべき場所が好きな人はE-PL10のサイレントシャッターの進化はありがたいですよね。

この記事を読んで「あきにゃんなんかカメラ楽しそうに使ってるな」「ちょっと写真面白そう」と思った方、OLYMPUS PENで一緒に写真上手になりましょうー!
是非あなたが撮った写真、Twitterのリプライなどで見せてくださいね。

E-PL1で撮った写真続々公開中。


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