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きょうだい会#10(20240512)

「対話の場つくり」

いくら自分の思いや考えについて対話をしようと声をあげても、お互いが対話をしようという気持ちが通じていなければ、浮ついた会話になってしまうでしょう。何をやるにしても、まずは場を整えることと、心構えが大事になります。では、対話にふさわしい場というのはどのような環境でしょうか。また、どのような心構えが必要になるのでしょうか。

〇対話にふさわしい場(環境):普段とは少し違った特別の時空間
〇対話にあたっての心構え:リラックスして感覚を研ぎ澄ます
※感覚:五感・第六感(超感覚)、肌感覚

〇対話にふさわしい場(環境)
参考として聞いていただきたいのですが、たとえば、
   あらかじめ、時間を決めておく。
 BGM やお茶をしながらリラックスをする。
 ソファやカウチ、テーブル、車座、お互いが程よい距離感
 ノートやホワイトボード、写真や絵など、対話の主題になるもの
など、普段とは少し違った特別の時間を演出してみるのも一考です。

我が家の場合は、兄の退院後、母と兄と、毎月第1土曜日の10:00から(MAX2時間)家族会議を開くことにしました。はじめはぎこちないので、食卓にA3の画用紙を置いてポストイットで貼るという作業から始めました。

〇対話にあたっての心構え
こころ構え。これもあくまで参考として聞いて頂きたいのですが、今思うと「声なき声に耳を傾ける。そして、自分の(思考よりも)感覚を優位にする」ということ無意識にやっていたような気がします。

つまり、相手の言葉そのものよりも、言葉にならない沈黙の時にこそ耳を傾ける、という構えです。私はおしゃべりなタチなので、ついつい、沈黙の時は不用意な言葉を突いてしまうことがあるのですが、それはなるべく減らすように心がけた方が良い。沈黙しているときは、相手は自分の内に向かって問いかけている時です。じっと待ちます。やがて不意をついたように、相手から自然な言葉を聞くことができます。それを聞き漏らさずにしっかりと受け止めてみます。そして、受け止めた声は、(自分の思いや考えに囚われることが無いように)ぼんやりとした感覚として掴んでおきたいです。自分の感覚を見失ってしまうと、余計な思考が働いてつい頭ごなしに、「そうではない、こうしたほうがいい」と相手を決めつけにかかってしまいます。自分の感覚を優位にしておくと、相手がどんなことを言ったとしても、何の抵抗もなく包み込むことができるようになります。自分の感覚(こころの動き)をつぶさに観察する習慣をつけておくのもよいと思います。
※実際にはそんなにうまくはいきません(苦笑)

それでは、まずは実践ということで、やってみましょう。

〇「精神看護」2023年1月号 読むODシナリオ1
https://note.com/yuichi___/n/n31b36d08c555

以上

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