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生きるってこんなに大変だったっけ。

Akino
2021年11月8日 17:39

下書きに戻した日時

2年前に一度公開したであろう文章の下書きが出てきた。
この時から私の人生は大きく変わった。
ホステルに戻り、支配人になり、少し休職したけれどまた戻る予定だ。
できないことばかり考えてしまう毎日だけれど、
自分が生きてここまでこれた、それを知って少し嬉しくなった。
2023年10月19日


1年間の休学を終えて帰ってきたのは、2020年の2月の終わり。後数ヶ月もすれば、2年経ったことになる。

正直私の人生はあまり進んでいないような気がする。忙しなく進み続ける周りからポツンと取り残されたような。
生きているのに精一杯な2年だった。

日本に帰ってきてから、私の心は無意識のうちに、少しずつ壊れていった。

そしてある日突然起き上がれなくなった。

数ヶ月はほぼ寝ていただけだった。生存確認の連絡が友人から来ようが教授から来ようが、携帯を見ることすらできなかった。

もう、何もできない。この感覚は、なんとか社会と繋がりを持ち始めた今でも私のすぐ隣にいる。隙をみせようものなら、待ってましたと襲いかかってくる。

そんな感情みんな持っているだろうけれど、それでも頑張っている人はたくさんいるじゃないか。そう自分を責め始めて、底のない暗闇に落ちていく。

これは友人の死を目の当たりにしても変わることはなかった。白血病との闘いの末、去年亡くなった高校時代の友人。彼女が最後の手術の前に書いた手紙には、彼女の生への渇望が綴られていた。そんな彼女の思いを前にしてもなお、自分は死にたいと思っている。そう思ってしまう自分が許せなかった。

ある日また、起き上がれるようになった。

そこから色々少しずつ試してはみた。ホステルで暮らしたり、ずっと取り組んできた難民支援の一環でシットインに参加したり。
やっぱりもっと学びたいと思って大学院に進むことも決めた。学費を稼ぐために週6ー7回は働いている。

だからなんだ。道は遠のくばかり。何も持っていない。仕事ばかりで勉強も進まない。本気でやろうと思った音楽はどこだ。年齢やステータスばかり気にしている人を笑った自分はどこにいってしまったのか、今はその考えで自分ががんじがらめになっている。

そして、社会は、周りの人々は容赦なく追い詰めてくる。

もっと頑張れば、もっと色々なことができると思う。
でも、社会と繋がり始めた私には、これが精一杯だわ。

今できることだけ、やればいいさ。


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