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社員が面白おかしく働いていない職場に魅力なんてあるはずがないよね

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えーもう12月になりましたね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
 
あっという間に年末になっちゃいましたが、11月の頭に会社でもう年末だねーなんて話をしてたら、かすやさんにとってはもう年末なんですか!?みたいな反応があったんです。
 
まあ確かに、11月の頭って言ったらまだ年末じゃないですよね。僕にとっては、12月の終わりまでなんとなくスケジュールが埋まっているのが見えていて、そこに期限のものがあったり、なんだかんだあって、まあ色々追われているということで、11月の頭から年末な気分でいました。
 
今月はシンクハピネスが10年目を迎えるんです。2014年の12月24日でクリスマスイヴに登記して、クリスマスイヴが周年記念といいますが、一応設立記念日になっております。まあ10年目なんで特別何かやるかなーとは思ってはいません笑
 
毎年、周年は別に誰かから何か声かけられるわけでもなく、なんとなく自分の中であー1年終わったなと、また会社1年やれたなと思って、そんな風に毎年過ごしています。まぁ、10年だからって何か特別なことがあるかと言ったらそうではないんですけど、やっぱりこうやって会社を続けられるっていうのは、こうやって思い返しても色んな人の顔が出てきて、色んな人のおかげでこうやって会社を続けられているわけで。

(でもお祝いの言葉、めちゃくちゃ待ってます。励みになります笑)
 
今も軌道に乗っているか、すべてがうまくいっているかって言ったらそうではないんですけど、まぁそれもそれでかすやらしいなとシンクハピネスらしいなって言う感じで、2023年の年末を迎え10年目を迎えようとしてるわけでございます。
 
ちょっとずつね、今年の振り返りもしていきたいんですけど、そんな中、このタイミングでブルーブラックカンパニーさんの連載の第3話が11月29日にリリースになりました。ちょうど3話目で会社を立ち上げる前の僕の心境だったり、何を参考にして「たまれ」の構想をしたりとか、シンクハピネスにどんな思いを込めたのかみたいなところを書いていました。

かすやの連載3話目

特に意図してたつもりはないんだけど、ちょうどこの10年の時期にまた改めて自分の思いを確認できたんだなあーと良い機会になったと思います。どんな事を書いたかっていうと中身はリンク貼っておくので見てもらいたいんですけど、シンクハピネスを立ち上げた理由は何度も皆さんに言ってるように、病院である違和感を覚えて、医療と患者、医療と地域などのパターナリズムがあって、主従関係みたいなのを感じて、なんか壁があるよねってところがありました。
 
で、もし自分や自分の家族とか大切な人が医療を受けるとなった時、これじゃあ自分の好きな暮らしができなくなるとか、自分の思いが伝えられなくなると思って、どうにかして医療と患者とか医療と地域、医療と人、医療とまちってところの関係性をフラットにできないかなってことで会社を立ち上げたっていうのが第1の目的です。
 
で、その中で病院に行く前にまちの中でふらっとカフェに立ち寄って相談できる場があれば、そういうところから生きるため暮らすための選択肢が出てくるかなとか、選択してもらえるかなみたいな思いもありました。そこで、フラットスタンドとかをやって、そのためには医療者だけで集まってもしょうがないので、いろんな人たちと一緒に暮していく、一緒にやっていくことによって医療者だけのコミュニティだけではなくて、まちの子供たちからお年寄りまで、そしていろんな専門性を持ったアートとか教育、音楽だったり食とか、まちにはさまざまな専門を持った人たちがいるから、私達と関わることによっていろんな人と人との繋がりが生まれて、結果として何かあった時にそこから医療に繋がったりとかできるかなと思って、そんな思いでたまれっていうのを作ってきたわけです。
 
で、これは今までみんなに言ってこなかったことなんだけど、会社を立ち上げていく上で、どんな組織をやっていきたいかってところも、連載の3話目には書いています。
 
これは僕が本当に願うことで、こんな組織を作れたらいいなと思っているんだけども、スタッフが面白おかしく働いてない職場に魅力なんかあるはずがないっていうところは、もともと会社立ち上げる前から目指していました。
 
なので、スタッフが自分自身が楽しく幸せに働けるような職場にしたいなと思ってシンクアピネスを立ち上げたんです。
 
僕が働いていた前の職場は専門性がめちゃくちゃ高かったんです。訪問看護ステーションの看護師だったり、リハビリもそうだけど、特に看護師さんですね。医療依存度の高い利用者さんを見てたんですけども、今でもそこのスタッフの方たち、お世話になった人達っていうのは本当に質の高いケアを提供していたんだなあっていうふうに思えます。
 
今でも何か事象があると、前の職場の人たちだったら、この事象はどのように判断するんだろうって思うことがあるくらいです。僕の中では、日本の中でもああいう風にやってるところって少ないんだろうなって思ってるぐらいです。僕自身も本当に勉強になりました。
 
ただ、スタッフが辞めていくんですよね。まぁあいろんな理由があって辞めて行くと思うんです。特にそれで職場を否定するわけではないんだけども、僕の中で何がひっかかってたかというと、専門性は高いしすごく利用者さんのためにやってるし社会のためにもなってるケアというところでは本当にすごいと思うんだけど、僕が違和感を覚えたのは職場の中での環境ですね。
 
これは人それぞれありますけど、人の陰口を言ってしまったりとか、関わっている業者さんだったり、ケアマネジャーや福祉用具の業者さん、ヘルパーさんとかへのネガティブな発言だったりが多かったように思うんです。その中には、誰かに対してのマイナスな言葉だったりとかが飛び交っていたんです。
 
決して批判しているわけではないということを繰り返し書きますね。だって、こういうのってどの職場でもよくあること。現に、うちの職場でもある。でも、それがすごく自分にとってはすごく嫌で。
 
人間ね、誰でもイラつくことはあるし、むかつくこともある。それを言葉に出してしまった時に対象者がどう思うかってところも大事ですが、その周りに居る人達がどう思うのかってところを僕はすごく気にしているところなんですよね。
 
自分は副所長という役割だったから、違和感をテーブルに上げて話をしてきたつもりではあったんだけども、なかなか難しかったです。というのは、その会社にはスタッフが楽しく働くという理念は入ってなかったんです。これも否定するわけではなくて、利用者さん第一で、社員は学習や探究の心はいつまでも忘れてはいけない、その心と姿勢が利用者をしあわせにするという素敵な理念がありました。やはり、理念にないものを、行動指針となっていないものを議論するのはすごく難しいんです。なぜなら、その議論の時に誰かを名指して否定することになってしまうから。
 
会社の理念にそれがあったら、会社の理念に対しての議論ができるんだけど、それがないと個人に対しての意見になってしまうので、そこで食い違いが起こります。
 
現に僕もこの理念に共感して入ったわけなんですけど、少しずつ見ている方向が違ってきて、それで僕は退職を決めました。
 
前の職場のような高い専門性を持ったケアを提供しつつ、スタッフがどう楽しく働けるかにチャレンジしたかったんです。スタッフ自身の、生きがいっていうとちょっと大袈裟過ぎるかもしれないけど、その人がプライベートや仕事でやりたいことをどう実現できるか、それにチャレンジできる職場にしたいなとい思いがありました。
 
だからシンクハピネスは「“いま”のしあわせをつくる」という理念を掲げていて、そこの中の価値として、まずは自分自身のしあわせを考えようね、そしてそのしあわせを周りのスタッフ、そしてスタッフの周りにいる家族とか友人だったり大切な人に届けてね、さらに、スタッフとかが楽しくしあわせで働くことができれば、それを利用者さんや関わるケアマネジャーや医者や福祉用具の業者だったり、ヘルパーさんなど、利用者に関わる人たちに届けようね。で、それがまちに広がって、いずれは自分たちのところに戻ってくるよね。っていう意味で「“いま”のしあわせをつくる」という理念を掲げたんです。

会社が始まる前の社員研修

どうしても僕はこれを実現したい。まだまだこれは達成できてないことなんだけど、スタッフ自身がしあわせで楽しく働ける職場を目指して組織づくりっていうのをまあまだまだやっていけなきゃいけないんですね。
 
10年経って、10年前に比べれば少しはいいのかなと思うけど、なんかもっとこういうことは語っていかなきゃいけないなぁって、最近思っております。
 
こんなことを連載の3話目に書いています。
 
僕自身も代表としてもう少し頑張っていきます。
 
いずれは渡して行きたいんです。ここで宣言するつもりはないけど、当初の予定は2025年くらい、会社が10年経ったら渡すよみたいに言ってたんだけど、まだそれは自分にとってもまだ道半ばではあるので難しそうですね。
 
もちろん、代表を渡しても会社の責任を放棄する訳ではなくて、我々がつくりたい未来に向けて責任を持ってやっていきます。「“いま”のしあわせをつくる」ということは、みんなでつくっていきたいと思います。
 
興味ある人いたら、ぜひ関わっていただいて、本当に皆さんのサポートだったり応援が我々にとっては力になるので、引き続き宜しくお願い致します。
 
改めてこうやって話しして、いつもサポートしてくれるさまざまな人たちへの感謝を日々忘れずにやっていきたいなというふうに思いました。
 
これは自信持って言えるんだけど日々感謝をしてきたつもりではいます。というか、10年間誰かに感謝しない日はなかったなって思います。
 
一日一日、楽しいんだけどね。その中でも、やっぱり何かしら苦しいことも必ず一日に一回はある。だからこそ、みんなへの感謝は忘れてはいけないんですよね。そんなことを思いながら、自分のケツ叩いてやって来ました。なので、皆さん引き続きよろしくお願いします。
 
この続きをもっと話したいんだけど、長くなっちゃいましたね。また今度話しますね。
 
今日はこのくらいにしておきます。
またねー。

*サムネ画像はしげを撮影


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