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新卒。入社半年で退職した話 - その2 -

昨日、その1を書いたのですが、さっそく新たな視点が自分の中に浮かび、心の整理がつき始めていると感じます。

その1はこちら

ではさっそく続きを書いていこうと思います。


やっとの思いで入社した会社でしたが、待っていたのは長時間労働とサービス残業でした。
これも今でこそブラック認定でしょうが、当時はけっこう普通だったんじゃないかと思います。
また私は子どもの頃から、父親が会社員として朝早くから夜遅くまで働くのを見ていたので、これが普通なのだと、違和感は感じませんでした。

上司も先輩も良い方々で、定時で仕事をしている人は誰一人おらず、みなさん朝早くから夜遅くまで一生懸命働かれていました。

新卒の私にできることはあまりありませんでしたが、先輩より遅く出勤することも早く帰ることも非常識な感じがして、出来ることは長時間その場にいて何かしら学ぶことでした。

ひとつ上の先輩は、自分がどれだけ寝ずに頑張って契約をとったかを生き生きと話され、「私も同じようにすれば、先輩の様に、仕事に熱中できて成果も出せて、楽しくなるのかな」そんな風にも思い、自分も頑張ろうと思いました。

しんどいのが当たり前、それに耐えてこそ報われる

実際の仕事は本当に嫌々ながらで(笑)、それでも自分を追い込んで長時間労働に励み過ごしていたのですが、あるとき全身に蕁麻疹が出ました。
痒いのと、自分の身体が斑になり異常をおこしているのが明らかで、気分も落ち込みました。

お医者さんに行くと「前日食べた鶏肉でアレルギーを起こしたのだろう」とのことでした。
「今まで普通に食べてきた鶏肉でアレルギー?」と不思議に思いました。
何日か休むと蕁麻疹はおさまり、日常生活に戻りました。

再び、蕁麻疹がでました。
前日に鶏肉は食べていません。

会社でこうなりたいという目標もなく、身体は常に疲れていてストレスもあり、そんな状態でこのまま同じ生活を続けていける気がせず、「もう無理だ」と思い、退職することにしました。

私の場合はこんな感じですが、同期も様々な個人的事情があり、何人かが半年で退職しました。

最後の飲み会で、同じく退職する同期の男性に、お酒がまわった社長は「お前なんかどこに行ってもダメだ!」と激しく罵倒しました。
直接ではないけれど、遠回しに私にも言われているのだと感じました。

自分より偉い人からそういう風に言われると、やっぱりそうなのかなという思いが、心のどこかにずっとあった気がします。


今となっては、時代によって価値観はこうも変わるんだなと思います。
だから過去の自分をいつまでも否定する必要はないし、そういう時代にそういう経験をした、というだけで良くて、それ以上の意味付けもいらない。

その社長にしても、ご自身の信念に基づき会社を経営してこられたのでしょうし、バブル崩壊後の不景気の真っ只中、即戦力にならない新卒を雇うのは、リスクがあったことと思います。

私自身も、そこで仕事のやりがいや楽しさを先輩方のように見いだせたら良かったのかもしれませんが、私には、その場所はあっていなかっただけ。

今回の振り返りで、不景気の中、雇って下さった社長にも、親切だった先輩方にも感謝し、私の人生のひとつの思い出にして、改めて今という時代を、前を向いて歩いていきたいと思いました。

同期のみんな、どうしてるかな。同期会、開きたくなってきました。





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