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もしこれが「女」だからならば。



もうね、疲れたの


愛想よくしなきゃ、気を利かせなきゃ、目立たないようにしなきゃ、相手を立てなきゃ


脱毛しなきゃ、痩せなきゃ、美白にならなきゃ、小顔にならなきゃ、メイクしなきゃ、おしゃれしなきゃ


脚広げないようにしなきゃ、ご飯取り分けなきゃ、お茶入れなきゃ、わかっててもわからない風にしなきゃ


いやいや〜考えすぎでは?
と思うかもしれない。


もちろん本心で役に立ちたくて
気を遣ったり様子を見て行動することもあるよ。というか、それがほとんどだよ。


でも、それをするの「あたりまえだよね」
だって「女の子だもんね」などと言われると、
ゾッとしてしまう。きょうざめである。

ハンカチや絆創膏を持ち歩いていたら、
お菓子や料理を上手に作れたら、
「女子力」と褒められるのも怖い。


(なんで、「男子力」はないんだろうね。)

(あ、「男気」って言葉はあるね)


もしこれらの無意識の「〜しなきゃ」が「女子だから」という理由でならば、
それで自分自身を時に縛っているのならば、
そんなことないかもね。といいたい。


居酒屋でバイトをしていてよく覚えてる謎の光景がある。


それは、
おじさんと女性社員とのやりとり。

何十年も前のおじさんの過去の栄光の話を自慢げに話され、聞くじかん。

それもオチもない
なにそれみたいな話なのよ!


それを聞いた女性の部下(以下:女性社員)は、

「すごいですね〜さすがです」「かっこいい〜」などと褒めまくる。おじさんは照れる。


そしてだんだんおじさんの調子が良くなってきて
「おじさんがご馳走してあげるよ」などと言う。

そして、
料理をとり分けたり、
話をニコニコ聞いてくれる女性社員を目の前に、

「やっぱり女の子は華があっていいね〜」と、
おじさんは言う。女性社員達は笑う。


その笑みの意味はさまざまだと思う。

へえ、

これが普通なのか?

本当この時間はなんなのか?


「女だから」ということにツッコミをすると、
被害者意識のある奴らがなんか言っているという誤解をされてしまうのも悲しい。

わたしは、どんな性別であっても
それぞれの性別で求められている役割と、自分自身とのギャップに悩むものだと思う。

男の子も「男だろ泣くなよ」「さすが男!力持ち」「男の子中心で引っ張って」などプレッシャーや''男らしさ''てもんが求められることもあるよね。


各々の性別別の「やらなきゃ」がしれっと浸透していている。


誰も疑わない。



それがあたりまえな感じに違和感を覚えているから、私は言う。


私の専攻はジェンダー・セクシュアリティで、
いま、わたしはフェミニスト。


でも。小中学時代のころの私は

いわゆる「女子」の役割を進んで担っていく様な、社会的な「性別役割」を、内面化したような子だった。



だから、
嫌なことされてもニコニコとしてたと思うし、
気を配って空気を読んで相手を立てたり、
副代表でサポート役をしたりした。

また、女の子だから、かわいくならなくては...
の呪いにかかっていた。

自分の容姿や見た目を気にしすぎていた。
そこには、男子の眼差しがあったに違いない。


それが、
我々「女の子」が求められている当然のこと。
女の子なのにしゃしゃり出てしまっては終わりだと思っていた。


でも、

「女の子」らしさを求められてもないのにしなくてもいい。求められて、嫌って思ってもいい。


「それ本当に女の子がしないといけないこと?なのか」と気付いた。 

それから
見える世界は、まったく違う。


本当に違う。


そもそも「男」「女」だけに分ける考えも含めて違うと思っている。

そして、
それぞれの性別に求められる「あたりまえ」も。

縛られてたまるか〜!  


「女の子だから」「男の子だから」

それ以外でも、
ジェンダー、セクシュアリティに対して悩んでいる人がどれほどいることか。

一回想像力を働かせ、いろんな人の気持ちを考え
表現できる人でいたい。


私たちは、みんな人だ〜!


と大声で言っていく!

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