毒づきドクコのエンターショー5
『リコ!いつまでしがみついてるのよ!もう着いてるわよ、離れなさい!!』ドクコはリコを突き放した。
『あ!ごめんなさい。。つい考え事をしちゃって』
『まったくー!しっかりしなさい!これだから男に振り回されるのよ!』
リコとドクコは、リコの恋愛観を探るべく、たくさんドアがある場所からこの世界にきた。
ここはリコの小学校。
選んだ水色のドアはリコの小学校の恋愛観だった。
小さい頃、彼女はどんな恋をしたのか。さぁ、覗いてみよう。
キンコーンカンコン、キンコーンカンコーン。
チャイムが鳴り響く学校。
『懐かしい。。』とリコは小学校を見渡しながら昔遊んでた遊具や運動場を見て懐かしんでいた。
そんなリコにドクコは、
『こら!思い出に浸ってどーすんのよ!小学校の時の恋愛、見にいくわよー!』
『見に行くって学校のどこに!?』『まずはあんたが恋に落ちる前の過程を見るの!』
『落ちる前?』リコは考えた。
小学校時代は誰を好きだったかな。。と。。
ドクコに手を引っ張られるがまま歩くリコにドクコは『女って昔の思い出はほとんど上書きするから薄っすらしか覚えてないのよねー。新しい恋をしてたくましくなるのも女の定めなのかしらね?』と問いかけた。
リコは考えた。あたしはどんな恋をしてきたんだろう?幸せって純粋に感じてた時はいつだったんだろう。。
あれ?思い出せない。。。
リコは自分が恋をした時にどんな気持ちだったのかを思い出せなくなっていた。それだけ自分に対して自信がなくなり、自分との対話も少なくなり、見失っていたのだ。
リコは果たして本当の恋心を思い出せるのか!?
リコとドクコは小学校のとある教室へ向かって歩いていく。
つづく。。。
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