ブランドとは誰のものでもなく、そこに在るもの。

『ブランド』とは、なにか。

私はこの4年間、そのことをただただ考え続けてきたように思う。

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2015年1月、私はCRAZY WEDDINGにジョインした。

「創業者の山川咲に次いで、CRAZY WEDDINGのブランドマネジャーになる」と意気込んでいた私のはじめの仕事は、山川の秘書兼、山川と共にCRAZY WEDDINGの本質を明文化すること。そして属人的だったCRAZY WEDDINGのオーダーメイドプロセスのノウハウ化だった。

ひたすら山川イズムを目の当たりにしながら、一番近くで吸収できる立場だった。全面会に同席し、即日トークを書き起こし、マニュアルにして、次の日にはプロデューサー向けのトレーニングを開催。まだプロデューサーとして経験を積んでない私は、前線で頑張るプロデューサーのみんなからも学び、現場の声をとにかく聞いて、その苦労と想いを知って、誰よりも一番ロープレと書き起こしを繰り返し、必死に食らいついた。

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「ブランドになる!」そうずっと言い続けてきたけど、それが何なのかはわからなかった。

翌年2016年、山川咲はCRAZY WEDDINGを卒業。

ブランドシンボルがいなくなったブランドは、全員で育てるしかなかった。

ブランドに「正解」なんてなくて、お客様の為にどうしたらいいだろう?と考えて、考えて、行動して。時にお声を頂いて、未熟な自分達と向き合って。これまでの全て否定して、0からやり直したこともあった。自らを変化させ続けて、CRAZY WEDDINGは、6年で1000組を超える結婚式を創ってきた。

全て違うコンセプト、全て違う空間装飾。世界にひとつだけの結婚式を、今もなお生み出し続けてる。どれ一つとして同じものがないのは、どれ一つとして同じ人生がないからだ。結婚式を「人生を変えるほどのライフイベント」と再定義して、結婚式を節目とした人生と向き合う、世界一のウェディングブランドだと思っている。

そして、2018年7月。

私はCRAZY WEDDINGのプロデューサーチームを卒業した。

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結婚式が大好きな私が、CRAZY WEDDINGを抜け、新たな事業を立ち上げようと思った理由は2つ。

1)「プロデューサー」のネクストキャリアを創りたいと思ったから。

誇りある「プロデューサー」という仕事の可能性をもっと広げたかった。私自身がもっと未来を切り拓こう。みんなにもキャリアを積んだ先にある夢をみせてあげたい。CRAZY WEDDINGだけに留まらず、このシゴトの市場価値をもっと高めたいと、思った。

2)自分がブランドに居続けることが、ブランドのキャップを創ってしまうと思ったから

エグゼクティブプロデューサーとなり、300名を超える大型案件、ホールでの照明演出のある難易度の高い案件は、ほぼ私が担っていた。でも「スキルがない」「経験がない」と若手が育つのを待って、いつも私が美味しいところを持っていってちゃブランドは育たない。ポストをあけることが、上に立つ者の役割だ。そんな気持ちもあって、法人事業部へ異動した。まだ見ぬ世界に私も自分の枠を外して、またゼロから始めるという決意だった。これまでの自分じゃ通用しないと。

ブランドを背負うのではなく、ブランドのシンボルになる

「この人生でよかったと泣ける瞬間を、1つでも多く生み出し続けたい」と覚悟を決めて、CRAZY CELEBRATION AGENCYをスタートして3ヶ月。

私は一つの変化の時を迎えた。

必死の営業、提案、立て続けの納品を経て、手探りで始めたこの事業はセカイを変える事業だと確信した。この事業に私は人生をかけようと思えた。

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法人を祝うことは、そこに生きる全員の人生を祝うこと。

この会社を創った経営者、この会社を選んだ社員、この会社に賭けたお客様。私達の手で節目を共に祝うことで、「この人生でよかった」と泣ける瞬間を、組織を通して、数百名人、数千人に届けることができる。

それは、前職で何十社ものFC加盟企業の理想の実現に奮闘したコンサル経験、CRAZY WEDDINGで人一人の人生は素晴らしいと、心底信じて結婚式をプロデュースした経験、全てが繋がって、私は今ここにいる。この事業に出会う為に、ここまで頑張ってきたんだとまで思えるほど、腹落ちして感動した瞬間があった。

ずっと「CCAは私が背負わなきゃ」と思ってた。感情に敏感であることが、私の強みなのに、新規事業であるが故に、期待やいろんな責任を背負いすぎて、感情を押し殺すようになっていた時期もあった。

でも、「あきながそんなんじゃ、事業に、チームに感情がなくなってしまう。あきなはもっと自由に、感情センターでいたらいい。やりたいようにやったらいい」と仲間が言ってくれた日に一気に肩の荷が下りた。


同時に、私はこれまで「誰か」のブランド 追いかけて、すがっていたんだということにも気づいた。CRAZYにジョインしてからずっと「ブランドになりたい」「私がブランドを背負うんだ」と、責任感と使命感で一生懸命だった私。いつも必死だった。いつも戦っていたんです、「誰か」と。

でもそれはもうやめよう、と潔く思えた。

事業が、ブランドが私を育ててくれた。
だから、ブランドになるんじゃなくて、私を見れば、私に触れれば、私が語れば、「人生を祝う」とは何かを感じるシンボルになろう。

「ブランド」を定義するのではなく、「ブランド」を自分のものにするのでもなく、「ブランド」で在ろうと。自分一人トップランナーであるフェーズを脱し、皆が感情豊かにこのブランドに愛着が持てて、楽しく、言い訳なく、結果を出せる組織をつくりたい、と思った。

在り方が、組織のバロメーター。

私は私のまま「感情豊かに生きる」ことや「人生を見つめる」ということを通じて、「祝う」とはなにかを伝えていく人であろう。

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ブランドは自分が定義するものではなく、周りが「あの人は◎◎だ」と認知をして初めて、その在り方がブランドになっていくのだと思う。

「今日のあり方が明日の自分を創る。日々の取り組み方が自分をブランドにする。」

私は、そう信じています。つまり、ブランドは「定義」ではなく、「在り方」だと思う。少なくとも「誰か」のものではないことは確か。

だからこそ、山川卒業後のCRAZY WEDDINGは、「ブランドマネジャー」という役割は置かず、全員が「私がCRAZY WEDDINGである」という在り方を貫いている。

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最後に。

CRAZY CELEBRATION AGENCYの自己紹介noteを書きました。

個人の人生を祝ってきた私達だからできる、イベントとも、コンサルとも違う。これまでにない、心を揺さぶる”セレブレーション”で、組織の理想を形にするお手伝いがしたい。
そんな想いで育んでいる事業、ブランドです。

ぜひ、私達からのお手紙だと思って読んでくれたら嬉しいです。

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はじめまして、CRAZY CELEBRATION AGENCYです。
|CCA note|https://note.mu/crazy_cca/n/nc2740838ac84
(事例も随時アップしていきます!)

イベントもやります!

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【日時】
2019年4月18日(木)
◉朝の部 7:30- 9:00 < 7:00〜受付>
◉昼の部 13:30-15:00 <13:00〜受付>
◉夜の部 19:30-21:00 <19:00〜受付>

【場所】
IWAI omotesando 2Fホール
(受付は1Fにて行います)

https://cca0418.peatix.com/view

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