見出し画像

鹿のサイコロステーキ

獣の解体をするようになって以来、うちの雑種犬(保護犬)”ひばり”の食生活は、飼い主のそれと同じく一変しました。ひたすら鹿肉を食べてます。新鮮な背ロースぐらいなら生で食べることもありますが、基本は火を通すか干してジャーキーにしています。茹でたり、煮たり、焼いたり・・・。でも、やっぱり毎日だとひばりも飽きてくるし、もともと偏食なのも加わって鹿肉を食べてもらうのが難しくなっていました。そんなある日のことです。人間用に鉄のフライパンで鹿肉ステーキを焼いていたところ、ひばりが目の色を変えてキッチンに走ってきました。「今日は匂いが違う!」と。「これだよこれ!」と。「肉はこうじゃなきゃダメなんだよ!」と。

ひばりに聞くところによると、やっぱり肉は、テフロンじゃなくて「鉄」のフライパンで表面を「強火」で「ギュッ」と焼いて「肉汁」を閉じ込め、その時に漂う「香り」がとても大切で、中は「柔らか」く「半生」でいただくのがよろしい、と。さらに、ひばりには毎日のことなので、焼き面が多くて火も通りやすい「サイコロステーキ」がよろしい、とのことでした。以下の写真は、ひばり用のサイコロステーキです。(筋が多かったり、鮮度が落ちていたりして、友人に配れない部位を使っています)

鹿のサイコロステーキ1

ここから先は

598字 / 6画像
今後も新しい発見やレシピなどを追加していく予定です。有料マガジン「ジビエ連絡帳」を一度ご購入ただくと、マガジン内の記事(過去から未来まで)を全て、半永久的にご覧いただけます。

近所で駆除された鹿や猪141頭を解体し、お肉を食べる(食べてもらう)活動を続けてきました。ジビエ肉(主に鹿肉)をささっと調理し、おいしく食…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?