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サッカー少年のオスグッド…治りますか⁇

こんにちは♪
秋元です(*^^*)

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『オスグッド』と言われて、ピンとくる方も全く知らない方もいるかと思いますが…。

一言でいうと、膝のスポーツ障害です。

◆オスグッド病 (オスグッド・シュラッター病)
  ジャンプ動作での膝の屈伸動作や、
  ダッシュ・キック動作などによって
  脛骨粗面が強く引っ張られてはがれたり、
  炎症を起こしたりして痛みが発生する。

かく言う僕もオスグッドなので、この症状に伴う悩みや辛さはよく分かります…。

ですが、

≫成長痛みたいなものなの⁇
≫サポーターを着けて安静が一番⁇

など、オスグッドに対して曖昧な印象や対処の仕方が分からない方も多いので、その辺りを解説していこうと思います。


1.オスグッドってどんな状態なの⁇

昔々、外科医であるオスグッドさんとシュラッターさんが症例を確認・発表したため、このような名称が付いているオスグッド・シュラッター病ですが…(どうでもいい豆知識。笑)

そもそもどんな状態を指すのか⁇

冒頭でも『脛骨粗面が引っぱられて〜…』と記載していますが、そもそも論として、スポーツのような現場では誰だって脛骨粗面部に急激な負荷が掛かることは当然あります。

子供によって大なり小なり身体の強さというものは異なりますが、全員とまでは言わずとも、もっと多くの子供がオスグッドになってもおかしくないと思いませんか⁇



『ジャンプやダッシュなどの動作で起こりやすい』とありますが、要は大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)に負荷が掛かると起こりやすいということです。

特に「大腿直筋」は、膝の曲げ伸ばしに関与するだけではなく、股関節の屈曲(膝を持ち上げる動作)にも携わります。

股関節と膝関節をまたぐようにして付く筋肉を『二関節筋』といいますが、大腿直筋は強靭&長さがある二関節筋なんですね。

この『二関節筋』というのが一つのポイントで、要はオスグッドとなり得る要因は、大腿四頭筋への急激な負荷に伴う脛骨粗面へのダメージの蓄積…だけど、それには股関節の状態が大きく関わっている可能性があるのではないか⁇

…と、考えているわけですd( ̄  ̄)


2.放っておくとどうなるの⁇

先程、オスグッドになり得る要因として「股関節の状態」を挙げましたが、具体的にはどのような状態を指すのか⁇

端的に言えば、柔軟性に乏しく動きが硬い状態です。

僕は運動指導やトレーニング指導する際に、まずは『準備運動』を確認することが多いですが、最近の子供(…と言いつつ、子供に限ったわけではありませんが😅)は屈伸や伸脚ができていない子が多いです。

例えば伸脚で…

・踵が浮かずに
・しっかり腰を落として
・膝や背中が曲がらずに
・つま先と膝が同じ方向を向いていて
・胸を張ってできる

なんて人が、果たしてどれくらいいるでしょうか⁇

試しにやってみてください。笑



いかがですか⁇

『完璧にできた‼︎』という方はgood d(^_^o)ですね〜♪

…でも、恐らくできていない方が多いはずです。

もちろん伸脚が全てではありませんが、準備運動レベルのものがしっかりできていない状態で、サッカーやテニス、バスケットボールなどの激しい運動をするのはケガのリスクが上がりそうな印象を受けませんか⁇

というより、実際にケガの発生率は以前と比べて上がってきています。

これは未就学児〜高校生を対象にした骨折の発生率に関するデータですが、未就学児以外はケガの発生率が上がっている傾向にあります。

昔は子供達の間では木登りやボール遊びが主流でしたし、和式便所や畳の部屋があるのが当たり前の光景でしたが、2000年頃からゲームの普及が急速に進んだり、小中学校でも洋式便所に変わったりと、股関節を大きく動かす環境が大幅に減ってしまいました。

そうした影響が股関節を弱くしてしまい、結果的にスポーツに伴うケガを増やしてしまっているんですね( ̄◇ ̄;)


3.オスグッドのための運動

話をオスグッド(膝の症状)に戻しますが…

整形外科などで指導される内容として最も多いのが「大腿四頭筋のストレッチ」「膝蓋靭帯のサポーター装着」だと思います。

脛骨粗面に付着する膝蓋靭帯ですが、ここを押さえることによりダメージを軽減する…というものです。

実際にどれ程の効果があるかどうかはさて置き…笑

当院に来られるオスグッドの子供で、上記の2つを取り組んでもなかなか改善しないケースの子が圧倒的に多いので、僕としてはこれだけでは全然足りない(むしろ的を外している可能性も…)と考えています。

文章だけでは個別に合わせた内容は難しいですが、共通するものとして『股関節の弱さ・柔軟性の欠如』がありますので、今回はそちらをご紹介したいと思います。


①オスグッド予防『伸脚』

序盤でお伝えしたように、準備運動がそもそもできていない子供が多いので、まずは「伸脚」がしっかりできるようになると、股関節の稼働性も上がるので良いと思います。

もう一度おさらいですが…

・踵が浮かずに
・しっかり腰を落として
・膝や背中が曲がらずに
・つま先と膝が同じ方向を向いていて
・胸を張ってできる

がポイントです。

…とはいえ、そんなのが最初からできたら苦労しませんので、上記のフォームがしっかり作れるような工夫として『座椅子に座った状態で』やってみてください。

そうすると、少なくとも後ろにパタンと倒れることはないはずです。

ゆっくりで構わないので、一つずつ丁寧にフォームを見直していきましょう♪


②オスグッド予防『お尻タッチスクワット』

まずは写真をご覧ください。

これは実際にオスグッドと診断された学生の子にスクワットを指導している風景ですが、敢えてお尻で壁にタッチするようにさせています。

もちろんタッチすれば良いというだけではないので、いくつか注意点もあったりするのですが、このように取り組むことで股関節優位のしゃがむ動作を表現することができます。

冒頭にも書きましたが、オスグッドは『踏み込む動作』で発症するケースが多いため、膝を曲げる時に大腿四頭筋〜膝周辺に急激な負荷が掛かりやすい身体の使い方になっていると、どうしてもダメージが蓄積されやすくなってしまいます。

なので、股関節でそれをカバーできるようにトレーニングしていくことが大切なんですね‼︎


4.まとめ

オスグッドといえば『=大腿四頭筋のケア』『=サポーターで補助』…といった具合に、どうしても固定観念に囚われてしまうケースが多く見受けられます。

学生によっても不具合を起こしている箇所は違いがありますが、少なくとも『股関節の弱さ・柔軟性の欠如』は大きなポイントになることは間違いありませんので、お困りの方はしっかり取り組んでいただければ幸いです(*^^*)


では、次回の配信もお楽しみに♪

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