あげることば、とどまることば
随分と“ことば”は語りやすくなったいつからだろうか、日本語を口で話すより、指で話していることの方が多くなったのは。
高校時代、帰りが遅い私を心配して母はよく私に電話をかけてきた。今思うといちいち電話ではなくてメールでいいのではないか。とも思うが、きっと母からしたら電話の方が手っ取り早く、心配な気持ちを解消するには1番良い方法だったのだと思う。それから私は地元を離れ、県外の大学へ。そして東京のデザイン会社に入社し、母の住んでいる地元からはどんどん離れていった。一緒に住んでいた高