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イカと里芋の柔らか煮

寒くなってきて、毎日、何かしらの温かい煮物を作るようになってきました。
田舎での滞在もあと少しの予定にも関わらず、醤油と酒が無くなりそうになり、移動販売の魚屋さんに注文。
魚屋さんによると、最近、醤油や酒、みりんが売れるのだそうです。
どこの家庭も同じように、煮物の頻度が増したのかもしれません。

雨まじりの寒い1日は、外に行けず気が滅入るので、料理で気を紛らわそう!と、イカと里芋の柔らか煮を作ることにしました。

イカ(小さめのを3杯)は、表面に斜めの隠し包丁を入れてから、輪切りにし、酒:醤油:麺つゆ:みりん(お玉杓子で2:2:1:1)、砂糖大さじ1、塩少々、水カップ2と一緒にし、圧力鍋で10分ほど煮込みます。
里芋は皮を剥き、ひと口大に切り分け、電子レンジで下茹でし、柔らかく煮込んだイカの鍋に追加し、さらに3分ほど火にかけます。あとはしばらく味が馴染むのを待って完成!

簡単だけど、イカの見事な旨味を里芋が吸い込んでくれて、我ながら上手くできた気がします。

歯が弱い母にも、柔らかく煮たイカは大好評。
昔、母が里帰り先の横浜から、山形へ戻ってくると、留守番していた姑である祖母が、こんな感じのイカの煮物を作って待ってくれていたそうです。母には、それが、とても美味しく嬉しかったようです。
今のように、圧力鍋や電子レンジが無かった時代なので、祖母は、私よりも手間をかけた田舎料理で、家族の帰りを待ち、出迎えてくれたのだろうと、思いました。

同じ煮物でも、その環境や状況で、味わいは様々。
東京に戻ったら、長い間、留守番してくれている夫に、イカの柔らか煮を作ってあげたいなぁ…。

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