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霧の彫刻を鑑賞

2016年の3月、岐阜県美術館で「第8回円空大賞展-森羅万象宿精霊-」を鑑賞しました。

円空は、岐阜で生まれた江戸時代の修行僧で、神仏の彫刻で知られている人物。彼の時空を超えた慈愛の心と独創性溢れる作品への敬意から制定されたのが岐阜県の「円空大賞」だそうです。

第8回(2015)の大賞を受賞したのが、霧の彫刻で知られる中谷芙二子さんでした。
展覧会では中谷芙二子さんのキャリアの一端を知ることができる展示や、屋外の敷地を幻想的に漂う霧の作品などを鑑賞しました。
中谷さんの霧の作品は、これまで何度か鑑賞したことがありますが、どの作品も、いつまでもその場で観ていたいと感じます。
霧は常に変化するものですが、天候や環境の変化でも、その印象が異なり、まさに展覧会のテーマであった「森羅万象宿精霊」に通じるものがあります。一期一会を思わせる作品に、愛おしさを感じました。

中谷芙二子さんの参考HP(美術手帖のHPより)


また、美術館では、円空賞を受賞した数名の作家の作品も展示されていました。
その中で印象に残ったのが、淺野健一さんの木彫作品。操り人形やプラモデルを連想させる節々がある力士の作品など、とても面白く存在感がありました。
淺野健一さんHP

大巻伸嗣さんの、空気で透明なシートの形を変化させ、光がダンスしているようなインスタレーションも素敵でした。
大巻伸嗣さんHP


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