雨の朝。スペルト小麦とブルーチーズ

昨日まで続いた見事な青空を
忘れてしまいそうになるほど
今朝は雲が空を覆い、小雨が降っていた。
窓を開けると、空気もひんやり。
数日少し温かくなっていた分、
外気の冷たさに敏感になった気がした。

午後には晴れるみたいだけれど
自転車で出かけるのは明日にしよう。
朝イチでメールを開いて、
来週明けまでに準備すべき仕事が
一つ増えたことがわかっていたから
今日はもう終日家で過ごすつもりで
オーバーオールを着た。

春の素材に向かっていた意識が
一気に、冬のそれへと後ずさりした。
途端に、こっくりした味を
食べたい気になる。

昨夜茹でたスペルト小麦が
一膳分弱残っている。
あれで、リゾット風にしよう。
マッシュルームと鶏のブイヨンがあるから、
クリーム仕立てにしようかな
と思ったのだけれど、
マッシュルームの風味が今朝の気分には
少ししっくりこないように思った。
それよりも、ブルーチーズかなぁ。

もう食べ切らないといけない
ブルー・ドーヴェルニュのひとかけを
冷蔵庫の中に確認し、取り出した。
買ってから日にちが経ち、
匂いと塩気が濃縮してる。
サラダで添えるつもりでいたアンディーヴを
加えることにした。

スペルト小麦は、プチプチした食感が
口の中で楽しい。クリーム仕立てにしても、
もったりせず、香ばしさが同居するのも
また嬉しい。

サラダの代わりに、数日前に漬けた
ビーツのピクルスを脇に盛った。
一つ摘むと、漬け込み液に加えていた
コリアンダーの粒が口の中ではじけた。

そういえば、去年苗を買ったコリアンダー。
全部食べきったら途端に萎れてしまい、
あ〜やっぱり来年は種から植えよう
と思っていたら、土の中に残っていたらしい
一粒の種が芽を出し、ニョキニョキ育って
花を咲かせ、種が採れた。

春になったら、その種を蒔こうと
思っていたのだ。
来週半ばには仕事がひと段落する予定だ。
そうしたら、種まきしよう。

また明日。