見出し画像

京都 季節の和菓子

東京から京都へ引っ越して、びっくりすることは日々多々あるのですが、季節の和菓子が多いことも驚いたことの一つです。
京都旅行の際にぜひ季節の和菓子を楽しまれてください。

1月 お正月は花びら餅

淡いピンクのお餅の中は白味噌餡と甘く炊いたごぼうという組み合わせ。
これまで味わったことがなかったお餅です。

鍵善良房の花びら餅

3月 お雛様はひちぎり

ひちぎり:平安時代から伝わる由緒ある「戴餅(いただきもち)」に由来するものでひな祭りにかかせない京菓子です。

というのが購入時のご説明でした。
引きちぎった形をしているので ひちぎり と呼ぶそうです。

亀屋良長のひちぎり


4月 よもぎ餅

新緑の季節によもぎの若葉をいただくというのもなんとも風情があります。桜湯と一緒にいただいたので、春を満喫できました。

虎屋茶寮のよもぎ餅

5月 柏餅と粽

端午の節句に厄除けで食べる柏餅と粽

七条ふたばの粽と柏餅(+きなこ餅)

6月 夏越祓は水無月

6月30日は前半年の身の汚れをはらう、夏越祓(なごしのはらえ)をするみそぎの日。それと同時に後半年の清浄を祈念して京都ではこの日に水無月を食べます。

6月は京都のあちこちで水無月みなづきが販売されています。
私は水無月というお菓子の存在を知らなかったのですが、スーパーやコンビニでも水無月が並んでいます。
クリスマスシーズンにケーキが並ぶのと同じレベルで京都では水無月が並んでいます。

出町ふたばのみな月

7月 土用はあんころ餅

土用の丑の日はうなぎを食べるのが一般的と思うのですが、京都ではあんころ餅も食べます。
糖分補給で滋養を付けるというのは理にかなっている気がします。
水無月もそうですが、小豆には厄除けの力があるとされています。

とらやの土用餅

9月 重陽の節句はきせわた

菊花に真綿を置いて、長寿を願う宮中の風習を菊と綿で表した生菓子です。9月1日ごろから9月9日まで和菓子屋さんやデパ地がで買うことができます。

鶴屋吉信のきせわた

9月 中秋の名月はお月見団子

東京でもお月見団子がお店に並びますが、京都は形が独特なのです。
京都では古くから里いもを十五夜にお供えする風習があったことから里いもに見立てた月見団子がお店に並びます。
予約せずに伊勢丹に月見団子を買いに行ったら、有名店は予約で完売していました。本当に京都の皆さんは季節の和菓子を大事にしているのだなぁと実感しました。

京阿月の月見団子

二十四節季に合わせた上生菓子が和菓子屋さんに並びますので、どの時期に京都にいらっしゃっても、その時だけ頂ける和菓子があります。
京都御所の西側に茶道関連施設やお店が多く、お茶にかかせない上生菓子を取り扱う和菓子屋さんも多いです。

京都旅行の際に京都の和菓子文化も楽しまれてください。

京都旅行に役立ちそうな情報をnoteしているのでよかったらこちらもご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?